ミューラーの、思い出の岩場(3/7)





…どうか されましたか?

ミューラーさん。




首をかしげる かみね に、

トンビ紳士は
頭を かきかき、

こう言いました。





あの、すみません。
かみねさん…


ふきくん の
お家に行く前に、

ちょっと 寄っていきたい
ところ
があるのですが…





かみね
少し迷いましたが…


ミューラー
飛行速度であれば、

今日中に ふき の 家に
着くには十分
です。



そして時刻は、
まだまだ お昼すぎ…

無理をする必要は
まったく ありません。





分かりました。

お近くであれば、
大丈夫ですよ?





ミューラー
感謝の ほほえみを
見せると、

とまっていた枝から、
流れる風に
フワリと体を乗せ、

アッというまに
海辺 に向かって
すべり降りていきました。









かみね
後をついていくと、

ミューラー
岬の先端の「灯台」
の あたりを

ゆるやかに
旋回しています。



そして、

かみね
追いついてきたのを
確認すると、

灯台の下にある
「波打ち際」にむかって、

スイッと 舞い降りて
いったのでした。









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