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第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』→ 生物滅亡の原因は『自然災害』? |
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あたしは アレもイヤだね… ゴロゴロ ピカッ! …と くる、 『 カミナリ 』。 | |
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そ、そう? 家の中とかにいれば、 別に それほど 怖くはないけれど… | |
ネック の 言葉に、 首をかしげた ふき に、 ミューラーが 捕捉をしてくれました。 | |
それは、ふきくんのような 人間さんたちの お住まいに、 「避雷針」などの設備が キチンと付いている から ではないでしょうか…? | |
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われわれ 動物にとっては、 今でも やはり、 雷は 恐ろしいもの なのです。 木に落雷すれば、 そこに住んでいた鳥などは 当然 ケガをしたり、 死んでしまいます。 | |
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また 雷は、 落雷した箇所だけでなく、 付近にも 強い電気を流します。 近くにいた動物は もちろん、 目では分かりませんが、 付近の虫たちなども 大量に感電死しているのでは ないでしょうか? | |
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また、 木の密集したところに 雷が落ちると、 そこから『山火事』などに なってしまうケースも ありますよね。 | |
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人間さんたちが消化して くださることもありますが、 鎮火するまでに、 多くの動植物が 亡くなってしまう ことも 決して 珍しくはないのです… | |
そんな ミューラー の 話を 静かに聞いていた かみね が、 ふと 思い出したように たずねました。 | |
そう言えば… 毎年ふっている 『 雪(ゆき)』なども、 災害に つながる場合が ありますよね。 | |
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はい。 人間さんたちのような 文明的な生活をしていても、 雪が短い期間に たてつづけに降ると、 強度の低い家などは 雪の重みで つぶされて しまったりもしますし… 交通が遮断されるなどして、 生活がズタズタになる ケースも 珍しくありません。 | |
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直接的には 数値に出ていませんが、 そうした不便から 「結果的に」命を亡くされた 人間さんたち も、 実は けっこう いらっしゃるのでは ないでしょうか… | |
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もちろん、 私たち動物にとっても、 降雪が長引くことは、 命に かかわります。 食べ物が ほとんど 見つからなく なって しまいますから… | |
そう語りながら ミューラーは、 雪の日のエサさがしの つらさ を 思い出したのか、 ブルルっと 身ぶるいをするのでした。 | |
怖いもんなんだねぇ、 「雪」って… 見た目は、 あたしみたいに、 白くてキレイ なのにね。 | |
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ちなみに あたしは、 雪がふってる日でも 人間たちが毎日 食べ物を貢(みつ)ぎに 来てた から、 別に 不便は 感じなかったなぁ。 | |
そんなふうに、 ノラ生活の優雅さ を語る ネック ですが、 ふきの マンションに住みはじめた、 まだ 冬の寒さの厳しかった頃 は、 いつも ストーブの前を 陣どって おりました。 ふき は、ネック が ジャマで ストーブに近づけず、 寒さに 泣かされた ものでしたが… 考えてみると、 ネック は ノラ時代、 寒風の吹きすさぶ中、 いつも あんな寒い思いを していたんだろうなぁ… だから余計に、 久しぶりのストーブが うれしかったんだろうなぁ と、 ふき は、今さらながらに 気付くのでした。 |