サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』
生物滅亡の原因は『自然災害』?


■ 生物滅亡の原因は、
『自然災害』?(3/5)


『雷や 雪の 恐怖』





あたしは
アレもイヤだね…


ゴロゴロ ピカッ!
…と くる、
『 カミナリ 』





そ、そう?

家の中とかにいれば、
別に それほど
怖くはないけれど…





ネック の 言葉に、
首をかしげた ふき に、

ミューラーが 捕捉をしてくれました。





それは、ふきくんのような
人間さんたちの お住まいに、

「避雷針」などの設備が
キチンと付いている
から
ではないでしょうか…?





われわれ 動物にとっては、

今でも やはり、
雷は 恐ろしいもの なのです。


木に落雷すれば、
そこに住んでいた鳥などは
当然 ケガをしたり、
死んでしまいます。





また 雷は、
落雷した箇所だけでなく、
付近にも 強い電気を流します。


近くにいた動物は
もちろん、

目では分かりませんが、
付近の虫たちなども
大量に感電死している
のでは
ないでしょうか?





また、
木の密集したところに
雷が落ちると、

そこから『山火事』などに
なってしまうケースも
ありますよね。





人間さんたちが消化して
くださることもありますが、

鎮火するまでに、
多くの動植物が
亡くなってしまう
ことも
決して 珍しくはないのです…





そんな ミューラー の 話を
静かに聞いていた かみね が、

ふと 思い出したように たずねました。





そう言えば…

毎年ふっている
『 雪(ゆき)』なども、

災害に つながる場合が
ありますよね。





はい。

人間さんたちのような
文明的な生活をしていても、

雪が短い期間に
たてつづけに降ると、

強度の低い家などは
雪の重みで つぶされて

しまったりもしますし…

交通が遮断されるなどして、
生活がズタズタになる
ケースも 珍しくありません。





直接的には
数値に出ていませんが、

そうした不便から
「結果的に」命を亡くされた
人間さんたち
も、

実は けっこう
いらっしゃるのでは
ないでしょうか…





もちろん、
私たち動物にとっても、

降雪が長引くことは、
命に かかわります。


食べ物が ほとんど
見つからなく
なって
しまいますから…





そう語りながら ミューラーは、

雪の日のエサさがしの つらさ
を 思い出したのか、
ブルルっと 身ぶるいをするのでした。





怖いもんなんだねぇ、
「雪」って…


見た目は、
あたしみたいに、
白くてキレイ
なのにね。





ちなみに あたしは、

雪がふってる日でも
人間たちが毎日
食べ物を貢(みつ)ぎに
来てた
から、

別に 不便は
感じなかったなぁ。





そんなふうに、
ノラ生活の優雅さ を語る
ネック ですが、


ふきの マンションに住みはじめた、
まだ 冬の寒さの厳しかった頃 は、

いつも ストーブの前を
陣どって
おりました。



ふき は、ネック が ジャマで
ストーブに近づけず、
寒さに 泣かされた ものでしたが…

  




考えてみると、
ネックノラ時代

寒風の吹きすさぶ中、
いつも あんな寒い思いを
していた
んだろうなぁ…


だから余計に、
久しぶりのストーブが
うれしかった
んだろうなぁ と、


ふき は、今さらながらに
気付くのでした。


 



【下へ 続きます】



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