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第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』→ 生物滅亡の原因は『自然災害』? |
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さて、 今まで いろいろな 自然災害 について 考えてきましたが… わが国において、 『特に忘れてはならない 身近で重要な 災害』 があります。 | |
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それは… 『地震』 『火山の 噴火』 です。 | |
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最近の人間さんたちの お住まいは、 かなりの「耐震性」を そなえているそうですが… | |
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それでも、 『巨大地震』が 来れば、 数百から 数千… ときには、 数万もの人々が、 命を奪われてしまいます。 | |
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「建物の倒壊」や 「土砂崩れ」で、 押しつぶされてしまう人… 「溶岩」や「火砕流」による 被害を受ける人… 「津波」に 流されて 亡くなられる人もおります。 | |
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もちろん、 人間さん以外の 生物たちにも、 甚大な被害が 発生 することは 間違いありません… | |
ふき は、ミューラー の 話を聞きながら、 何年か前に この国で起こった、 『1000年に 一度』クラスの、 未曽有の大地震 のことを 思い出していました。 ふき の 住んでいる街は、 震源から かなり離れていましたが、 それでも、震度5強 の 大揺れを観測し、 本棚などが倒れる など、 部屋の中が大変なことに なってしまいました。 街中の電車が止まり 、 多くの人々が、会社から家まで 何10キロも歩いて 帰宅したものです。 震災後しばらくは、 流通が ほとんどストップ してしまい、 近所のマーケットや コンビニの 商品棚が スッカラカンになった恐怖 を、 ふき は、昨日のことのように 思い出すのでした… もちろん、 より 震源に近い地方では、 ふきの 住む街 以上の 甚大な被害が発生 しました。 『 津波 』によって、 海の近くに住む多くの人々が、 一瞬にして、家屋や命を 失ったりもした のだとか… |
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あたし、 聞いたんだけどさ。 「富士山」ってやつも、 実は 火山 なんでしょ? | |
ネックの 質問に、 ミューラーが うなずきます。 | |
その通りです。 「富士山」は、 今でも 多くの人間さんたちが 登山を楽しまれている、 わが国 自慢の 最高峰 なのですが… | |
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実は、 過去に何度か、 『噴火』を起こしていた という記録があるのです。 | |
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そのたびに、 火山灰が 風にのって、 富士山から 東の方面 に 大きな被害… 『大飢饉』(だいききん) などを 引き起こしていた そうです。 | |
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「だいききん」? | |
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『食べ物が とれなく なってしまう』 事態のことです。 空中に舞った 「火山灰」のせいで、 植物が灰に埋もれて 枯れてしまったり するわけですね。 | |
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そもそも、 植物が育つために必要な 「太陽光線」も、 灰に さえぎられて 弱くなってしまいます。 | |
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その結果、 植物を食べて生きていた 動物たちも、 お腹を空かせて バタバタと死んでしまい… | |
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すると 当然、 人間さんたちも、 「野菜」も「家畜」も 食べられなくなって、 どんどん 亡くなって いってしまう… | |
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そんな 恐ろしいサイクルが、 何年も 何年も、 続いてしまう事態… これが 『大飢饉』です。 | |
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そういえば 海外には、 噴火によって 無くなってしまった都市 も あったそうですね… | |
かみね は、 以前 スマホ(みたいなもの)で 調べ物をしていたときに たまたま見つけた、 昔の都市の話 を 思い出しました。 | |
『 ポンペイ 』ですね? 1世紀ごろのローマにあった、 人口2万人ほどの この街は、 火山による『火砕流』 などによって、 ほとんど一夜で 壊滅状態に なってしまった のだとか… | |
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もちろん、 昔の話ですし、 都市が壊滅したとはいえ、 実際には 生き残った方々も 一部には いたとも 思われますが… | |
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火山の 凄まじさ を 物語るうえで、 忘れてはならない 歴史の一幕 だと思います… | |
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