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第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』→
生物滅亡の原因は『自然災害』?


■ 生物滅亡の原因は、
『自然災害』?(5/5)


『実は「自然」こそが、
最も大規模で悪意のない
殺し屋?』





ふき は しばらく、
言葉も出ませんでした。





「戦争」は、たしかに
恐ろしい行為です…


「環境破壊」も、
人間 皆が取り組まなければならない、
大切な問題です。




でも それ以上に、
『自然』というものは、

そうした 人間の 思いや 規模を
はるかに超えて、


本当に 何気なく、
まったく悪気なく、



一瞬にして
こんなに大量の命を
消し去ってしまう、
無慈悲さ と 不条理さ
を、
持ちあわせているのです。


 




もしかしたら…


この地球上で 最も大規模で、
悪意のない殺し屋
は、

『 この地球の 自然そのもの 』
なのかもしれません…







ふき は、

先日まで
「地球に やさしく!」
などと言っていた自分を、

あらためて思い出して、
苦笑 するのでした。



この星の 圧倒的なまでの
巨大さと 恐ろしさ
は、

そもそも、われわれ
ちっぽけすぎる生物の存在

などとは、

無関係も同然のレベル
だったのです…


 

 




私たちをとりまく『自然』は、
私たちに 大きな恩恵を
与えてくれる
と同時に、

時に、冷酷な 殺し屋
でもあります。


その、圧倒的で絶大、
理解不能な存在であった
「自然」への 敬意 と 恐れ が、

昔の人々の心に、
『 自然 = 神 』
の 図式を作り、

「祈り」によって
その恩恵を得ようとしたり…


一方で、「神の怒り」
(人間さんたちが生きるうえで
不都合な自然災害など)
を
鎮めるため、

『 生贄 』などといった
非科学的な行為によって、
無意味な殺生を繰り返して
いたのかもしれません…



しかし、
現代の人間さんたちは、
『 科学 』という思考を得て、

地球上で唯一、
「自然の正体を、少しずつ
解き明かしていける生物」

に なりました。


私は 「科学」とは、
「自然を支配しようとする力」
ではなく、

『 自然の本質を理解
しようとする視点 』
…

そういうものだと
解釈しております。


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