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第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』→ 生物滅亡の原因は『天体衝突』? |
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先日、 『氷河期』の 話の中で、 恐竜さん について 少し ふれましたよね? | |
ミューラー に たずねられて、 ふき は うなずきました。 今より暑い時代の地球で 生きていた、 ある意味、 人間たちの「先輩」に あたる生物です。 | |
恐竜さんたちは、 『中生代』と 呼ばれる時代… 今から だいたい、 2億5000万年前から 6500万年前ぐらいまで の、 「約2億年」に およぶ 膨大な期間、 地球上で最も 勢力のある生物 でした。 | |
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そんな 恐竜さんたちが、 今から 6500万年ほど前に、 絶滅に等しい 「大激減」に 陥りました… | |
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その原因については、 諸説ありますが、 中でも 最も有力なのが 『 隕石 衝突 』説 です。 | |
この話は、ふき も 聞いたことがあります。 今でいう メキシコ国の ユカタン半島 の 辺りに、 巨大な隕石 が 落下したのだとか… | |
このときは、 直径 10〜15キロメートル にも およぶ小惑星 が、 地球に激突したと 言われています。 | |
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その衝突の 衝撃は、 マグニチュード11 規模… (2011年に起こった 「東日本 大震災」の 1000倍) 高さ 300メートルもの 超々巨大津波 が 発生したと 考えられています。 | |
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その結果、 地表は 大荒れ、 粉塵で 太陽光線は さえぎられ、 火山活動が活発化 するなどして、 気候が激変 し… | |
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数多くの生物たちが 死に追いやられた のです… | |
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この事件の あった時期を、 中生代(恐竜の時代)と 新生代(約6500万年前から現代まで) の 境目という意味で、 『 K-Pg 境界 』 と 呼びますが… | |
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実に、地球上の生物の 99% が 死滅 したと言われる、 地球の歴史上、 最大規模の大異変 だったようです… | |
99% !!?? ふきたち が 絶叫するのも 無理ありません。 99% といえば、 ほぼ 100% … この事件のときに、 地球上から生物が 消滅していた としても、 少しも不思議ではない という事です。 | |
隕石の大きさが、 直径 10キロメートル以上 だなんて… この国で一番大きい お山は 「富士山」ですけど、 それを 3つも4つも 重ねた大きさ だった ということですか?? | |
かみね の 言葉に、 トンビ紳士が うなずきました。 | |
その通りです。 実際には、物体には 「タテ・ヨコ・高さ」 がありますから、 小惑星が 富士山と まったく同じ「形」を していた場合… | |
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その 3〜4倍の 「直径」をもつ物体は、 27〜64倍 にも及ぶ 『質量』を持っていた ことになります。 | |
それはつまり、 ある日 突然、 空の彼方から、 『 富士山 30〜60個分ほどの 超々々重量の塊 』が、 墜落してきたも同然 です。 それは、 「地獄」という 言葉すら生ぬるい、 まさに 『 この世の 終わり 』 そのものの光景 だったことでしょう… しかし このとき、 星好き の ふき は、 そんな 地獄の歴史に 震えあがりつつも、 ふと「ある事」に 気がついたのでした。 |