サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』
生物滅亡の原因は『氷河期(氷河時代)』?


■ 生物滅亡の原因は、
『氷河期(氷河時代)』?
(1/2)


『6万年も続く「冬」』


執筆日 2018年 09月19日   最終更新日 2020年 04月11日





当初は

「人間が原因で、
地球上の生物が
滅亡するのではないか…?」


と 危惧していた
ふき でしたが…



『自然災害』
『パンデミック』 の話を
聞くにつれて、


むしろ、
「人間以外の生物」や、
「自然そのもの」のほうが、


はるかに破壊力が
大きいのではないか…??


と 思わずには おれなく
なってきました。






そんな ふき に、
今回 ミューラー
語ってくれた この話も、

いわば「自然災害」
1つなのですが…


その『 期間の 長さ 』が、
今までとは ケタ違い
だったのです。







…『 氷河期 』??
(ひょうがき)




そう言えば 子供の頃に、

そんな言葉を
本で読んだことが
あります。





はい。

正確には
『 氷河時代 』
呼ばれるものなのですが…





なんらかの
原因によって、

長い年月、地球の気温が
下がったままに
なってしまう自然現象

のことです。





なにそれ?

「ずっと 冬のままに
なっちゃう」
ってこと?

冗談 キツいんですけど。




ノラ時代の 冬の厳しさ
思い出した ネック が、

ぶるるっ と 震えて、
ちぢこまりました。





そのような感じです。

「氷河時代」の間は、

『 氷期 』(ひょうき)
『 間氷期 』(かんぴょうき)
2つの時期が、

何度も繰り返される
ことになるのですが…





大ざっぱに言いますと、

『氷期』は、
ガクンと寒くなって
しまう時期
です。





一方の『間氷期』
たしかに寒いですが、

氷期ほど劇的には
気温が下がらない時期

になります。




かみね が、

スマホ(みたいなもの)で
ネット検索を始めました。





これが
その1つでしょうか?

『 ヴュルム氷期 』。





最も最近に
起こった「氷期」で、

7万年前 〜 1万年前ほど が、
その時期に あたるそうです。





ふき
愕然としました。




「1万年前」というと、
意外にも最近です。

もっともっと 大昔の、

自分たちには
関係ないような現象

だとばかり思っていたのに…




しかも、

「7万年前〜1万年前」
ということは、

『 6万年 』もの間、
真冬のような日々が
この地球上で続いた

ことになります。




西暦が始まって、
2000年と ちょっとに
なりますが、

それを
30回 繰り返す
ほどの 膨大な時間、

ずーっと、ずーっと、
ずーーーーっと
『 冬 』が続く
なんて、

もはや
想像すら及びません。


  









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『平均気温が7〜8度違えば、
世界は一変する』





ちなみに、それって、

どれぐらい寒い のよ?
ミューラー




ふき も 抱いていた
疑問を、

ネック が 先に
質問してくれました。





はい、
諸説あるようですが…


だいたい、
平均気温にして
それまでより
「7〜8度」ほど寒くなる

ようです。





え!

そんなのもの??





てっきり、

50度とか 100度ぐらい
下がる
ものだと
思いこんでいた ふき は、

拍子抜け して
しまいました。



7〜8度ぐらいの
気温低下
なら、

ちょっとストーブを
焚くなどすれば、

十分に耐えられる
のではないでしょうか?






すると ミューラー が、

「いえいえ」という感じに
首を横に振りました。





たしかに、数字だと
小さそうに思えますが…


実際は、
かなり 致命的な変化
に なってしまいます。





たとえば、

ふきくんの住む この街」は、
年間の 平均気温が
『16.4 度』
だそうですが…


この国で 一番寒いと
言われている
「北海道」では、

平均気温は
何度だと思いますか?





ふき は、

雪に おおわれている
北の大地を想像しました。




うーん… そうだなぁ。

『 3.0 度 』
ぐらいかな?





ふき は 以前、

『 地上の気温が
3度ぐらいより高いと「雨」に、

それより低いと
「雪」になりやすい 』


といった話を
聞いたことがありました。



北海道では、

1年のうち半分ぐらいは
雪が見られる
そうですし、

冬の まっただ中や、
夜などは、さらにグンと
冷え込む
はずなので、


それらを平均すれば、
多分 それぐらい
なんじゃないかな…?

というのが、
ふき推理の根拠 です。






かみね が すかさず、

スマホ(みたいなもの)で
ネット検索を始めました。




北海道の
平均気温は…


あら?

『 9.2 度 』ですよ、
ふきさん?





え!

そんなのもの??



ふき は、

さっきと同じセリフを、
別の意味 で 叫びました。





そうなのです、
ふきくん。

実は、この街と
北海道では、

「7度」程度しか、
平均気温に差がない

のです。





つまり
『 氷期 』に入ると、

この街は、
現在の 北海道と
同じぐらいに寒く
なり…





一方で「北海道」は、

おそらくですが、
今の ロシアあたりと
同じぐらいの
極寒の地になってしまう

と 考えられるのです。





ふき は、

さっきの ネック
同じように、

ぶるるっ と、
体を震わせました。












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『恐ろしいのは 気温変化ではなく、
生態系の 激変』





そうなると…

生物さんたちは、
どうなってしまう

のでしょう?




かみね の 質問に、

ミューラー
少し困ったように
うなずきました。





はい…

この国に住んで
いらっしゃる
人間さんたちの場合ですと、

冬場に 燃料なしで
生きのびることは、


非常に厳しくなって
しまう
でしょう…





また、

もともと そうした
暖房器具を持たない
多くの「動植物」は、

次々と 死に絶えて
しまう
はずです。





ネック が、

ちょっと切なそうな
顔つきをしています。




ノラ時代の冬 を、

また 思い出しているのかも
しれません…





もちろん、
「地球全体が冷える」
わけですから、

『今まで 暑かった地域』

逆に、ある程度
すごしやすくなる

かもしれません…





でも その範囲は、

どうしても
「赤道」に 近いところに
限定
されてしまいます。







また、
単に「寒く」なる
だけでなく、

『気候』そのものが
世界規模で変わって
しまいます
から…





動物と違って
『移動』が できない
「植物」たちは、

枯れて
その数を激減
させ…





それによって
食べるものの無くなった
動物たちが、

連鎖的に
大量死してしまう

ことでしょう…






さらには、
『海水の温度』
変わってしまいますから、

海に住む「動植物」たちも
同じような悲劇

陥ってしまいます。





最終的に、
どれだけ 甚大な
被害が出るか…



ちょっと 私には
想像も つきません…





そんな『地獄』が、

「万」単位の年月も
続くとは…


  




人間であれば、
各種燃料で暖をとることも
できるでしょうが、

それも、果たして
いつまで もつか…




燃料が枯渇 してくれば、
お年寄りや子供など、
体の弱い人間から順に、

寒さに耐えきれず、
バタバタと 亡くなって
いくはずです…




いや、
「丈夫な大人」であっても、

動植物が激減することで
満足に食べものが取れなく
なる
わけですから、

大量の餓死者が
出てしまうのは
間違いないでしょう…



 



【下へ 続きます】



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