サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』→
第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』→ 生物滅亡の原因は『太陽』? |
| |
『 太陽 』 …と 言ったら、 ふきくんは、 どのようなイメージを 持っておいでですか? | |
ミューラー の 唐突な質問に、 ふき は 首をかしげました。 | |
どのようなって… まあ、 「あたたかい」とか 「恵み」とか… | |
| |
『 源(みなもと)』 って 感じだよね。 あと、 『 不変 』かなぁ… | |
| |
あたしは 好きだよ? 太陽。 夏は 暑苦しくて、 ちょっと 困るけどね。 | |
ネック は そんなことを言いながら、 ガラス戸から サラサラと入ってくる 春先の日差し の中で、 気持ちよさそうに ゴロゴロしています。 日の光 をあびた ネック の 白い毛は、 驚くほどキラキラと かがやき、 まるで 「光の塊」が 話しているように見えます。 一方 かみね は、 例のごとく ネット検索をはじめて、 驚きの声をあげました。 | |
大きいのですねぇ、 太陽さん。 直径は、わたしたちの 地球の 109倍 … 体積にして、 『地球 130万個分』 ほども あるそうです。 | |
| |
これだけ大きくて、 すごいエネルギーを 放っているから、 1億5000万キロメートル も 離れている のに、 こうして 地球を あたためてくれて いるのですね… | |
ミューラー が、 うなずきました。 | |
はい。 なにしろ、 地球の 11倍もの直径 を持つ、 「木星」ですら、 その直径は、 太陽の 10分の1 しか ありません。 | |
| |
つまり 太陽系で一番大きい惑星 である「木星」をしても、 太陽との 体積の差は、 実に 1000倍もの 歴然とした違い が あるわけです。 | |
| |
これだけの 圧倒的な質量を 持ちあわせているからこそ、 われらが太陽は、 木星をはじめとする 太陽系内の物体たちを、 「自分の引力の周囲内に 包み込んでおくことができる」 わけですね。 | |
木星の直径は、 地球の 11倍 で、 体積は 1300倍もある というのに、 「太陽」は、 その木星の さらに 1000倍も 大きい とは… 先日『環境破壊』の 話をしたとき、 われわれの住む地球の 巨大さ を実感した ふき でしたが、 その 地球すら、 太陽系の中では ケシツブのごとく 小さい のです… ふき は、頭が クラクラしてきました。 | |
太陽の偉大さ は、 その「巨大さ」だけでは ありません。 | |
ミューラー の 太陽賛歌は、 さらに 続きます。 | |
その巨体から 惜しみなく放たれる 膨大なエネルギー の おかげで、 この 極寒の 宇宙空間 の 中でも、 私たちの住む「地球」には 適度な ぬくもり が 降りそそぎ… | |
| |
今も我々は こうして、 生命活動を続けることが できている のです。 | |
| |
それでも、 「地球が 受け取っている 太陽のエネルギー」は、 太陽全体から 放射されているものの、 わずか『20億分 の 1』に すぎないそうです… | |
| |
もはや 驚嘆するばかりの、 超絶な エネルギー量 と 言えるでしょう。 | |
…と、ここまでは 太陽の素晴らしさを 称えていた ミューラー でしたが、 ここへ来て その表情が 少し 曇りました。 |