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第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』→
生物滅亡の原因は『太陽』?


■ 生物滅亡の原因は、
『太陽』?(2/3)


『太陽のペースが
ちょっとでも狂えば、
我々生物は 高確率で絶滅する』





ただ、

太陽は、その膨大な
エネルギーゆえに…





「放射量が わずかに変化」
するだけで、


私たちの暮らしを
大きく左右してしまう
怖さ
も 持っているのです…






先ほど、
太陽のイメージの1つに
『不変』を 挙げた
ふき にとって、

話が意外な方向に
転がりはじめました。







たとえば、
『 太陽フレア 』です。

「フレア」とは、
太陽の表面で
日常的に起こっている爆発

のことなのですが…





これの強力なものが
発生すると、

地球上では、
『 磁気嵐 』や
『 デリンジャー現象 』
が 起こり…





一時的に通信が
できなくなったり、


電気機器に
異常が発生したり

してしまうのです。






「磁気嵐」という言葉は、
ふき も 聞いたことが
あります。





強い磁気嵐のときは、
オーロラもよく見えるように
なるそうですが…



美しいオーロラの一方で、

実は、そんな恐ろしいことも
起こっていたのか
と、

ふき は、うっすら
怖くなるのでした。

  





特に、現代の
人間さんたちの社会は

「電気文明」によって
支えられています。


ある日、今までにない
超強力な太陽フレア
が
起こってしまったら…





電気機器全般が
深刻なダメージを受け、


人類絶滅… とまでは
行かなくても、

社会を大混乱に巻きこむ
『甚大な被害』が
出てしまうことは、
間違いないでしょう…



  





また、それに関連して、

インターネットや
HDDに蓄積された、


人間さんたちの
『膨大な知識』の 大半も、
失われてしまうはずです。




それは、

これまで人間さんたちが
努力し、積み上げてきた
『知識の歴史』
の ほとんどが
水泡に帰してしまう、

筆舌に尽くしがたい
悲劇です…





そんな日が
来ることだけは、

絶対に… 絶対に…
阻止していただきたい

ところですが…





このときの
ミューラー は、

『 知識が 失われる 』
という事態を、

本当に、極度に、
恐れている
ようでした…





ふき は 後日、
その『本当の意味』を
知ったとき、


体中の血が
凍りつくような、
「絶望的な 恐怖」
と…



ミューラー が
どれほどまでに
「人間たちの知識を尊敬し
あこがれていたか」
を知って、

「この上ない 切なさ」とを、
同時に 感じることに
なるのですが…


  









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『地球を取りまく放射線が、
宇宙からの放射線を防ぐ、
「バン・アレン帯」』





引き続き
スマホ(みたいなもの)で

調べものをしていた、
かみね が、

不安そうな顔で
こう言いました。




ネットで調べてみると、

『 あまりに強力な
太陽フレアが
発生した場合、

「バン・アレン帯」でも
防ぎきれず、


地球上に「宇宙線」が
ふりそそぐ恐れもある
』…

と 書かれていますね。





ず、頭上から
『 宇宙船 』が
墜落してくるの!?




『 バレンタイン 』?

あたしみたいな
かわいい子が
チョコもらえるっていう、
あの日のこと?





それぞれが それぞれ
勘違いしてしまっている

ふき と ネック に、

ミューラー が、
「いえいえ」と
羽を振りながら

訂正してくれました。




『 バン・アレン帯 』
とは、

地球の周りを
取り巻いている、
巨大な「放射線」の 帯
のことです。





「放射線」とは、
『 強いエネルギーを持った
粒子など 』
を 指します。


よく「放射能」と 混同されて
使われていますが、

本来 「放射能」とは、
「放射線を出す 能力」
をさす言葉なんですよね。





えっ!!

て ことは、
地球の周りには


放射能… じゃなくて、
「放射線」の 帯が
常に ただよってるの!??





子供の頃から、

とにかく
「放射能は 危険だ」と
教えられてきた ふき
は、

信じがたい事実に
顔面蒼白になりましたが…



ミューラー は、
にっこりと ほほえんで、

こう説明してくれました。





はい。

われわれの住む世界には、
『 環境 放射線 』
といって、

直接 死に至らない
微量 なものですが、

さまざまな場所で
ごく自然に、
放射線が 飛び交っている

のです。





もちろん、

地球の周りに
「バン・アレン帯」が
あるからといって、

その影響で、
地球の生物たちが
深刻な放射線症状になる…


などといった事も
ありません。





それどころか むしろ、

この「バン・アレン帯」が、
太陽などから飛んでくる
『宇宙線』

(宇宙を飛び交っている、
非常に強力な放射線)

を 打ち消してくれる
おかげで…





地球が その脅威から
守られている

ほどなのです。






ふき は、

何とも不思議な
気持ちになりました。


 




「毒をもって 毒を制す」
と 言っていいのか
分かりませんが、

地球の周りに
ただよっている放射線が、

かえって、
外からやってくる放射線を、
ある程度 防いでくれている

なんて…



出来すぎといえば
あまりに出来すぎた、

夢のような偶然
と 言えます。

  





ただ、時として 太陽 は、

そんな 「自然のバリヤー」をも
打ちやぶるほどの 猛威 を、

我々の地球に
振るうこともある
のです…





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