サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』
生物滅亡の原因は『他天体からの影響』?


■ 生物滅亡の原因は、
『他天体からの影響』?
(2/4)


『太陽が 他の星と衝突する
可能性は、どれぐらい?』





…ただ ですね。

ある恒星が、
別の恒星系(太陽系など)と
交わってしまう確率
は、

非常に 非常に
小さなもの
なのです。





小さいって、
どんくらいよ?

ミューラー




ネック の 質問を受け、

ミューラー
しばらく 目をつぶって
頭の中で計算した後…


こんな話を 始めました。




たとえば、

我々の太陽系から
最も近くて、
目でも見ることの
できる恒星
は、

『ケンタウルス座の
アルファ星』
です。





『アルファ・ケンタウリ』
とも呼ばれる
この星までの距離は、

宇宙最速といわれる
「光の速さ」を もってしても、
4.3年もの時間が かかる

ほど 離れています。





「4.3光年」って
わけだね。

1光年が だいたい
「9兆4600億キロメートル」

だから…





4.3光年だと、
40.7兆キロメートル
ぐらいかな?





星好きの ふき が、
電卓をポチポチしながら、

その数字の膨大さに
あらためてビックリ

しています。

 




ふき の 言葉に、
ミューラー は ほほえんで
うなずきました。





その通りです。

これに、太陽の直径が
「140万キロメートル」ほど

であることを考えると…





太陽 と
アルファ・ケンタウリ の
間には、

『 太陽を 2910万個 』
並べられる
ほどの

凄まじい「へだたり」
があるわけです。





そこで、

たとえば 太陽を
「プロ野球の ボール」
(7.4 cm)にたとえて
考えてみる
と…





アルファ・ケンタウリ
までの距離は、

なんと

2150キロメートル
にも なってしまうのです。



  






これは つまり、

太陽 と
アルファ・ケンタウリ が
衝突する可能性
が…





『 日本全体がスッポリ入るほどの
凄まじい広さのグラウンドで、

2人が 両端から、
野球のボールを、
投げては拾い 投げては拾い
しながら 歩き続けて、

いつか 2つのボールが
ぶつかるのと 同じぐらい』


極小の確率に すぎない
ことを、物語っているわけです。



  






…と、ここまで話した
ミューラーは、

自分の たとえ話に
一部 間違いがある

ことに気づき、

こう 付け加えました。





あ、いえいえ。

宇宙は 実際には、
平面 ではなく
「空間」ですから…





日本の
端から端までぐらいの
「広さ」がある上に、

それと同じぐらいの
『高さ』

つまり、
上下への 広がり
もあるわけですね。





ですから、

超超超 巨大な
『立方体 の 体育館』
の中で、


空中ボール投げを
し合うようなもの…


という感じでしょうか?






日本がスッポリ入る
グラウンド
というだけでも
絶句モノなのに、

さらに上にまで
同様の広がりがあれば、


2つのボールの
ぶつかる可能性は、

『かぎりなく かぎりなく 0』
と考えて間違いない

でしょう。






ふき は、
宇宙の 圧倒的な広さ
愕然としながらも、

一安心 したのでした。

 



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『ブラックホールが、
太陽系に近づく恐れは…?』





…あ。

でも、あれは大丈夫
なんでしょうか?

『 ブラックホール 』



かみね が、

以前にネットで見かけた
そんな天体を思い出して、
心配顔で
質問を追加しました。




しかし ミューラー は、
この質問にも ニッコリと
ほほえみました。






「ブラックホール」は、

太陽のような
普通の恒星よりも
「さらに強大な引力」
持っていて、

『接近しすぎれば』、
光の速度でも脱出できない
恐怖の天体
です。





ただ、恒星が
「ブラックホール」になった
からといって、

引力の影響範囲が
以前より広がるわけでは
ありません。





恒星だったころと同様に、

「ブラックホールが
持っている質量の大小」
が、

そのまま、
「引力の影響範囲の大小」
となる
だけなのです。





ですから、
ブラックホールも、

危険度自体は、
普通の恒星と
なんら変わらない


と 考えていただいて
差しつかえないのです。





この結論を聞いて、

かみね は ようやく
心から安心したように
ほほえんだのでした。


  



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