サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』
生物滅亡の原因は『他天体からの影響』?


■ 生物滅亡の原因は、
『他天体からの影響』?
(4/4)


『銀河系と アンドロメダ銀河は、
遠い未来に「衝突」する』





ところが、

スマホ(みたいなもの)を
いじっていた かみね が、

またも 不安げな顔
首をかしげました。




あの…

これは どういう
事なのでしょう?


『星同士の 衝突』
について
ネットを調べていたら…





『 私たちの銀河系 と
アンドロメダ星雲 が、
やがて衝突する 』


…という お話が
出てきたのですが。





ええ!?





星好きの ふき でしたが、
そんな話は初耳でした。


ふき が 熱心に
星の本を読んでいた
子供のころは、

たしか そんな話は
無かったはずですが…





はい。

実は これは、
近年の観測結果 から、
判明したことなのですが…





われわれの住む
「銀河系」と、


お隣の「アンドロメダ星雲」
(アンドロメダ銀河)は、


約40億年後に
『衝突』してしまう

らしいのです。



  






「アンドロメダ」の星々は
1兆個

われわれの「銀河系」の恒星が
3000億個 ほどですから、

銀河系の『約3倍』の星々で
構成されている小宇宙

考えられています。





もっとも、
「アンドロメダ」の直径は
銀河系の3倍ほど

あるそうですから、

密度としては むしろ
「銀河系よりも薄い」

かもしれません。





とはいえ
両者が衝突すれば、

同じ空間内の 星の数が、
「今までの倍ぐらい」には
なってしまいます
から…





『星同士の衝突の
危険性も、


これまでの
倍ぐらいになる』

のではないでしょうか?





そ、それは、

どのくらい危険な
状態なのでしょう…?






『 銀河同士 の 衝突 』
という、

もはや 想像の域を超えた
未来の大事件
に、


かみねふき の 顔色は

今まで以上に、
深く深く、青ーく
なってしまいました。







そうですね…

分かりやすい例で
たとえてみますと…




しばらく目をつむって
考えていた ミューラー が、

スッと 顔をあげました。




先ほど お話しした
「日本がスッポリ入る
超超巨大な体育館」
の 中に、

もう 1人、
ボールを投げる人が
追加される程度…


でしょうか?






「…は?」

  



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『銀河系と アンドロメダは、
合体して「ミルコメダ」に』





絶句した
ふきたちでしたが、

落ち着いて
よくよく考えてみれば、
まさに その通りです。


  




たとえ、星々の密度が
今までの倍 になっても、


もともとの密度が
極薄
であれば、

衝突の可能性は
やっぱり 限りなく
「0に近いまま」なのです。






肩透かしをくらって
ポカンとしたり、

ちょっと安心した
ふきたちでしたが…

  



ミューラー が、
このように 続けました。





ただ、

銀河同士の 衝突
による影響は、

やはり大きいです。





先ほど、
『 太陽系の中に、
「別の恒星」が 入ってきたら 』

というケースを
お話しましたが、


あれと 同様の危険…

つまり、





2つの銀河の 巨大な引力で
内部の星々が
振り回された結果、


『それぞれの銀河から、
一部の恒星が
はじき出されてしまう 』

恐れがあるのです。



  






衝突した 銀河系と
アンドロメダは、

その後 お互いの引力で
1つに まとまりなおし、


『 ミルコメダ 』
仮名される
「新しい小宇宙」となる
そうですが…





私たちの太陽系は、
もしかしたら、

その 新しい小宇宙の
一員には なれず…





星が ほとんどまったく
存在しない空間を、


どこまでも ただよって
いくだけの存在に、
なってしまう
かも
しれないのです…


  



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『遠い未来の太陽系は、
「宇宙の漂流者」に
なってしまうかも?』





仲間である
銀河系の星々から
引きはがされて、

ただただ
どこまでも黒い、
何も無い空間の中を、

静かに遠ざかっていく
われわれの太陽系…





ふき は、その、
絶望的に 孤独な光景
を 想像して、

自分の背骨が
氷の柱に なったような
冷たい恐怖

感じたのでした…








「星が まったくない空間」…


これは 現在の、
銀河系と アンドロメダの 間に、

えんえんと広がっている
ような空間ですね。





「肉眼で見える」ような星は
近くに まったく無い
はずですから、

そんな事態になった「地球」から
夜空を眺めたら…





「月」と「太陽系の惑星」、

あとは
離れていく「ミルコメダ」が
薄い雲のように
広がるばかりで、

それ以外は
完全に「真っ黒」なだけの、
たいへんに寂しく冷たい夜空

に なっているのでは
ないでしょうか?






それは、

「孤独」という言葉すら
白々しく感じるほどの、

圧倒的で 絶望的な、
虚無の光景
です…






そんな
「未来の無い 夜空」など、

自分自身は
もちろん 見たくないし、

子孫たちにも
決して 見てほしくない…



と 思わざるを得ない
ふき でした。

  





星と星との間は、

本当に 圧倒的に、
想像を絶するほど
離れています。



それは、

「星同士の衝突の 危険性」
という点から見ると、

ホッと胸をなでおろす
ような話

聞こえるかもしれません。


ところが この、
「星同士が 離れすぎている」
という事柄が、

実は われわれ生物の
未来にとって、
非常に深刻な問題を
はらんでいる
のです。


それについては…

近々 お話ししようと思います。


【下へ 続きます】



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