■ 滅亡の原因は、
『他天体からの影響』?(4/10)






…と、ここまで話した
ミューラーは、

自分の たとえ話に
一部 間違いがある

ことに気づき、

こう 付け加えました。




あ、いえいえ…

実際には、
宇宙は平面ではなく
「空間」 ですから、

日本の端から端までぐらいの
広さがある上に、

それと同じぐらいの 高さ

つまり、上空 にも
広がりがあるわけですね。




ですから、

超超超 巨大な
立方体の体育館の中で、


空中ボール投げを
し合うようなもの…


という感じでしょうか?




日本の端から端まである
グラウンド
というだけでも
絶句モノなのに、

さらに上にまで
広がりを持たれたら、

2つのボールの
ぶつかる可能性は、

かぎりなく かぎりなく
0 と考えて間違いない

でしょう。





ふき は、

宇宙の圧倒的な広さに
愕然としながらも、

一安心したのでした。




…あ。

でも、あれは大丈夫
なんでしょうか?


『 ブラックホール 』




かみね が 思い出して、

心配顔で そんな質問を
追加しました。



しかし ミューラー は、

この質問にも ニッコリと
ほほえみました。




もちろん
ブラックホールは、

太陽のような
普通の恒星よりも

「さらに強大な引力」 を
持っていて、

「接近しすぎれば」、
光の速度でも脱出できない
恐怖の天体
です。




ただ、恒星が
ブラックホールに
なったからといって、

引力の影響範囲が
広がるわけではありません。



恒星だったころと同様に、

「ブラックホールが
持っている質量の大小」が、

そのまま、
「引力の影響範囲の大小」
となる
のです。




ですから、
ブラックホールも、

危険度自体は、
普通の恒星と
なんら変わらない


と 考えていただいて
差しつかえないのです。




この結論を聞いて、

かみね は、
少し安心したように
ほほえんだのでした。


    






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