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第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』→ 月夜の ネック |
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でもさ、 キツネの おじいさんは、 「3つ目の願い」で、 ネックさんに 『神さまみたいな 長い寿命』を 与えてくれる んだよね? | |
ふき の 言葉に、 しかし ネック は 答えませんでした。 | |
ネックさんの「体」が 無くなっちゃった後も、 「神さま」みたいな 存在になることで、 ネックさんの『心』だけは 消えずに残ってくれる っていうなら… | |
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僕は… なんだか、 うれしいなぁ… | |
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そのときは ネックさん、 うちに残って くれてもいいし… | |
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「あの公園が いい」 って言うなら、 ネックさんが 亡くなっちゃった後も、 僕、また あの公園に 遊びに行くようにするよ。 | |
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もちろん、 「神さま」に なっちゃった ネックさんの姿は、 もう 僕には見えない だろうけど… | |
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…ていうか、 ネックさんが 「神さま」になったら、 僕より長生き に なっちゃうんじゃないの? | |
一生懸命 言葉を探して 話し続けているうちに、 なぜか、 座っている ネック の 後姿が どんどん小さく 頼りなくなっていく ように思えて… ふき は あわてて 正座をすると、 後ろから ネック を 抱えあげて、 自分の膝の上に のせたのでした。 |