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第9章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」2』→ 将来 100% 無くなってしまう、我々の住む『この宇宙』 |
『人類を含む、全生命の滅亡』 という、 衝撃的な題材 について、 ここまで長く 語り合ってきた ふきたちでしたが… ようやく ようやく、 結論 が 出たようです。 生物同士の疲弊や 自滅を引き起こす『戦争』を、 起こさないよう努力し、 この地球上における さまざまな『自然災害』を、 団結と情報共有で乗り越え、 太陽の影響で 地球が住めなくなる その前に、 地球外へ旅立ち、 さらには 太陽系外へと、 次なる住処(すみか)を求め 旅立っていくことで… 我々 地球生物 は、 『絶滅』という 「生物にとって最悪の不幸」を、 回避することができる! …これが、 ふき の 得た結論でした。 | |
かぎりなく かぎりなく 『0に近い生存確率』だけど… 「僕たちの DNA を、 遠い未来の子孫たちが 受け継いでいける可能性が、 砂つぶ ほどでも 残ってくれている」 と思うと… | |
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なにか、 あったかい気持ち に なってくるよね。 | |
そんなことを言いながら ほほえむ ふき の 姿に、 「生物・DNA」というものが 今イチよく分からない かみね も、 なんだか うれしくなってくる のでした。 …ところが、 そうした結論が 出たにも かかわらず… ミューラー と ネック は、 何かとても 思いつめたような表情 で、 ふきたちを 見つめるのでした。 | |
ど… どうしたんすか? ミューラーさん、 ネックさん… | |
2匹の異様な雰囲気に、 ふき と かみね の ほのかにうれしく あたたかい気持ちが、 フツ… と 止まってしまいました。 そんな ふきたちに、 最初に語り出したのは、 ネック でした。 |
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ふき… あたし、正直 ビックリ してるよ。 ちょっと前までは、 目先のことに振り回されて、 ギャアギャア言うだけ の あんた だったのに… | |
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今では、 『生物の 遠い未来』 のことまで、 あんたなりに心配して、 必死に考えれる ように なったんだね… | |
唐突に ネック に ほめられて、 ふき は うろたえました。 | |
いや、まあ… そりゃ 僕だって、 「自分のDNA」が 途切れちゃう なんて、 怖いし 悲しいから… | |
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だから、 たしかに 「遠い未来のこと」 ではあるけど、 『他人事』には 思えない んですよね。 | |
ふき の この言葉に、 ネックたちは 少し おだやかな顔 に なりましたが… すぐに また、 先ほどの 思いつめたような表情 が、 その顔に よみがえって きたのでした。 | |
でもさ。 あんた、 前に ミューラー が 言った言葉、憶えてる? 人類や生物は、 「どうなる」んだっけ? | |
ネック の 質問に、 ふき は 必死に 記憶をたどりました。 | |
えっと… 『人類や、われわれ生物は、 将来 滅亡して しまうかもしれない』… だっけ? | |
しかし、 ふき の その回答に、 ミューラー が 悲しそうに 首をふりました。 | |
いいえ… ちょっと違います、 ふきくん。 | |
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『人類や、われわれ生物は、 将来 必ず、100%、 滅亡してしまう』 …です。 | |
ミューラー の 言葉に、 ふき と かみね の 体が ガチン… と 固まりました。 | |
そうなのよ、ふき。 「してしまうかも」 じゃないの。 | |
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『100%』 『必ず』、 あたしらの子孫は 滅亡しちゃう のよ。 | |
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これは もう、 一部の人にとっては 『前々からの 常識』… 『とっくに、 分かっちゃってた事』 なんだってさ… | |
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