■ 100% 無くなる、この宇宙(2/10)





ど… どうしたんすか?

ミューラーさん、
ネックさん…




2匹の異様な雰囲気に、

ふきかみね
ほのかにうれしく
あたたかい気持ちが、

フツ… と
止まってしまいました。

  




そんな ふきたちに、

最初に語り出したのは、
ネック でした。




ふき

あたし、正直
ビックリしてるよ。


ちょっと前までは、
目先のことに振り回されて、
ギャアギャア言うだけ

あんた だったのに…




気付けば、
「生物の 遠い未来」
のことまで、

あんたなりに心配して、
必死に考えるように
なってたんだねぇ…




唐突に ネック
ほめられて、

ふき は うろたえました。




いや、まあ、

そりゃ 僕だって、
「自分のDNA」が
途切れちゃう
なんて、
怖いし 悲しいから…


だから、たしかに
「遠い未来のこと」だけど、

『他人事』には
思えない
んですよね。




ふき の この言葉に、

ネックたちは
少し おだやかな顔に
なりましたが…

  



すぐに また、

先ほどの
思いつめたような表情が、

その顔に よみがえって
きたのでした。






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