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第9章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」2』→ 将来 100% 無くなってしまう、我々の住む『この宇宙』 |
今まで ふき は、 ネックたちとの 話し合いを通じて、 この「地球」が 住めなくなる前に、 地球外に脱出 し、 「太陽」の 寿命が来る前に、 太陽系外に脱出して、 その後は、 「宇宙を 渡り歩く」ことで、 『自分たちの子孫(DNA)を 永遠に 存続していける』と 信じていました。 ![]() でも、 「この宇宙そのもの」までが 死を迎える のだとしたら、 我々は一体、 どこに 逃げれば 良いのでしょう?? ![]() ビッグバン によって 生まれた宇宙で、 長い長い年月をかけて 「育まれてきた」 われわれ 生物 が、 逆に、この「宇宙」という 閉鎖空間 の 中で、 長い長い年月をかけて 『滅んでいくしかない』 のだとしたら… 私たちには そもそも 『生きる意味』… 『生きる理由』など、 最初から 無かった とすら言えるのでは ないでしょうか? ![]() ![]() ![]() あまりに ショックの大きい 結論 に、 ふき は 自分自身が、 パサパサの 抜け殻 に なってしまったような 気持ちでした… ![]() そして、 半開きになった その口で、 無意識に、 こんな「不可解な言葉」を つぶやいたのです… | |
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僕らは やっぱり、 この宇宙の中で 干からびていくしか 無い んだね… あの日 見た、 『岩のクボミの 魚たち』 のように… |
ふき は、 キョトンとした 顔を上げて、 無言で ネックたちを 見つめました。 ![]() 今 自分は、 なにを 言ったんだろう…? 「岩のクボミ」? 「魚たち」?? ![]() うろたえる ふき に、 かみね は 不思議そうに 目をパチパチさせて、 首をかしげ、 ![]() ネック と ミューラー は、 とても なつかしそうで、 とても 寂しそうな目 を、 ただ、ふき に 向けるのでした… ![]() ![]() |
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いよいよ、 『ふきくんの記憶が 戻る日』 が 来たようですね… 私と海辺で会った あの日、 ふきくんは 一体、 「何を見たのか…?」 ネックさんと会った あの日、 ふきくんは あの懐かしい公園に、 「何をしに行ったのか…?」 私は この日が 待ち遠しい 一方で、 できれば ずっと 訪れてほしくなかった ようにも思います。 ただ、「今」1つだけ、 確実に言えるのは… 『間にあって、 本当に良かった』 という事だけです。 |