サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第9章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」2』
将来 100% 無くなってしまう、我々の住む『この宇宙』


■ 将来 100% 無くなってしまう
我々の住む『この宇宙』(3/3)


『われわれ「生物」には 実は、
「生きる意味」は おろか、
「生きる理由」すら無かった…??』





今まで ふき は、

ネックたちとの
話し合いを通じて、


この「地球」が
住めなくなる前に、
地球外に脱出
し、


「太陽」の 寿命が来る前に、
太陽系外に脱出
して、


その後は、
「宇宙を 渡り歩く」ことで、


『自分たちの子孫(DNA)を
永遠に 存続していける』

信じていました。






でも、

「この宇宙そのもの」までが
死を迎える
のだとしたら、

我々は一体、

どこに 逃げれば
良いのでしょう??








ビッグバン によって
生まれた宇宙で、

長い長い年月をかけて
「育まれてきた」

われわれ 生物 が、



逆に、この「宇宙」という
閉鎖空間 の 中で、

長い長い年月をかけて
『滅んでいくしかない』

のだとしたら…




私たちには そもそも
『生きる意味』

『生きる理由』など、

最初から 無かった
とすら言えるのでは
ないでしょうか?


  







あまりに
ショックの大きい 結論 に、

ふき は 自分自身が、
パサパサの 抜け殻
なってしまったような
気持ちでした…






そして、

半開きになった
その口で、

無意識に、
こんな「不可解な言葉」を
つぶやいたのです…






僕らは やっぱり、

この宇宙の中で
干からびていくしか
無い
んだね…


あの日 見た、

『岩のクボミの 魚たち』
のように…








ふき は、

キョトンとした
顔を上げて、

無言で ネックたちを
見つめました。







今 自分は、
なにを
言ったんだろう…?



「岩のクボミ」?

「魚たち」??







うろたえる ふき に、

かみね不思議そうに
目をパチパチさせて、
首をかしげ、







ネック
ミューラー は、

とても なつかしそうで、
とても 寂しそうな目 を、

ただ、ふき
向けるのでした…

  





いよいよ、
ふきくんの記憶が 戻る日』
が 来たようですね…


私と海辺で会った あの日、
ふきくんは 一体、
「何を見たのか…?」


ネックさんと会った あの日、
ふきくんは
あの懐かしい公園に、
「何をしに行ったのか…?」



私は この日が
待ち遠しい 一方で、

できれば ずっと
訪れてほしくなかった

ようにも思います。


ただ、「今」1つだけ、
確実に言えるのは…

『間にあって、
本当に良かった』

という事だけです。





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