■ それぞれの思いの底に
あったもの 2(2/3)

『母親に なりたかった猫』





しかも、

ネックさんが
この3年間で蓄積した
『生きること』についての
さまざまな知識
も、

ガンによって体が亡くなり、
「神さまのような存在」に
なってしまえば、

それを 別の誰かに
伝えられる可能性も、
完全に無くなってしまいます





積み上げたものが
大きかった
だけに、

「失う寂しさ」
ひとしおだったと
思います…







ところが、

そんな ネックさんの
もとに、
ふきくんが訪れました。


3年ぶりに…

『自殺』を決意して…





神さまを通じて
事情 を知った
ネックさんは、

こう思われたのでは
ないでしょうか?







『もし、自分の知識
ふきくんに
与えることで、

彼の 自殺
思いとどまらせることが
できたら…




たとえ
「自分の DNA」は
消滅しても、

『知識に形を変えて』、

これからも ふきくんの中で
生き続けることが
できるのでは?
と…






ふき が 息をのみました。





脳裏には、

かつて ネック
『恋』について語った日

光景がよみがえります。






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