サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第11章『人間は、地球最後の「はかない希望」』
「生物滅亡」を回避できるかもしれない
 『一縷(いちる)の望み』?



■「生物滅亡」を
回避できるかもしれない
『一縷(いちる)の望み』?
(2/4)


『「ビッグバン理論」
(膨張 宇宙論)が 語る、
われわれの宇宙の
不思議な「誕生の姿」』





ふきくんは、

『われわれの この宇宙が、
どうやって誕生したか』


は、ご存知ですよね?





ミューラー に 問われて、

ふき は、子供の頃に
星の本を読みあさって
憶えた知識をたぐりました。





たしか、今から
138億年ぐらい前 に、

『ビッグバン』
という現象が
あったんですよね。





最初に、

「想像もできないほど
高密度なエネルギーの点」

が 存在して…


それが、
爆発的な膨張
(インフレーション)

を 開始した…





その「膨張した内側」が、

現在 僕らが
『宇宙』と 呼んでいる
この空間
で、

宇宙は 今でも
広がり続けている…





だから、

全ての星々の間の距離は
全体的に見れば、

今でも 離れ続けている

んだよね。






語弊(ごへい)も
あるかもしれないけど、

これが
『宇宙の 誕生』
『今の宇宙の 姿』かな…?





で、でも どうして
人間さんたちは、

『宇宙の最初に、
高エネルギーの 点があった』

ということを
ご存じ なんですか??





かみね が、

当然の疑問を
口にしました。





「知っている」
わけじゃないんだよ。

現在の宇宙の広がり方とかを
観測して「逆算」する
ことで、

だいたい 138億年前に
それらが1点に
収束していたことが
『推測』できるんだ。





こうした
『ビッグバン理論』
(膨張 宇宙論)
は、

「ジョージ・ガモフ」さん
はじめとする
様々な学者さんたちが
知恵を出し合って、

長い年月をかけて
証明されてきたもの

なんだってさ。





だから 実は、
つい最近まで…

20世紀の半ばすぎぐらいに
『宇宙マイクロ波 背景放射』
が 観測・発見されるまでは、

「ビッグバン理論」も
今ほどはメジャーじゃ
なかった
らしいよ。





あと、
『ビッグバン』という名称も
元々は存在していなくて、

「膨張 宇宙論」に
反対していた
「フレッド・ホイル」という人が、
馬鹿にする意味で付けたら…





言葉の分かりやすさから、
それが定着して、

かえって『膨張 宇宙論』の
認知度が上がってしまう、
皮肉な流れがあった

らしいんだけど…


このあたりは
諸説あるみたいだね。






ほんと ふき って、

『ゲーム』とか『星』
の 話になると、
イキイキするよねー。





ネック に、感心まじりに
からかわれて、

ふき は 苦笑しました。











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『あまりに不思議で
常識を超越しているが、
現時点で最も「理にかなっている」
ビッグバン理論』





熱心に天文を語る
ふき の 姿に

ミューラー が、
うれしそうに うなずきながら、
言いました。





おっしゃられる通りです、
ふきくん。


私たちの住む この宇宙は、
『高密度の エネルギーの点』
から
『膨張』を 開始
し…





138億年もの
悠久のときを経る中で、


私たち生物を
生み出してきてくれた…

というのが、
現在の定説です。





ただ…





ここで ミューラー は、
1つの疑問を
ふき に 投げかけました。





不思議 に 思いませんか?

どうして
我々の宇宙は 最初、

『空間』としてではなく
『点』として、
存在 あるいは 発生

したのでしょう?





「われわれの 宇宙空間」が
ビッグバン以降に
『広がって できたもの』

のだとしたら、

それ以前は
『空間も何もない所に、
なぜか 超エネルギーの点が
ポツンと 存在していた』…


という、不可解な事に
なるのではないでしょうか?





この言葉に、

ふき も 考え込みつつ
うなずきました。





それは 僕も、

子供のころに
星の本を読んで、
ものすごく疑問 だったよ…





あんまりにも
不思議すぎて、

その事を考えていると
頭が どうかなっちゃうんじゃ
ないか
と思うぐらい、

『理解しがたい話』
だったなぁ…





そう言いつつも ふき は、

自分の感想を別にした、
「客観的事実」
について
語ることも、
忘れませんでした。





ただ、

じゃあ『ビッグバン理論』
(宇宙膨張論)が
間違っているのか?

と言えば で、

現在の さまざまな
観測結果の ほとんどが、

「ビッグバン理論の正しさ」を
指し示している
そうだよ?





今でも さまざまな
「新しい宇宙論の 仮説」

出てきてはいるけど、

実際の観測結果に
照らし合わせてみると、
「不整合」や「矛盾」が多く
て、

どうしても
『ビッグバン理論』を
越えられないんだってさ。





「ビッグバン理論」は、
100%確定した理論では
ないかもしれない
けど、

現時点で 一番
『理に かなっている 宇宙論』
であることは間違いない…


という感じかな?





不思議だね…

「空間」は 無いのに、
「エネルギー」だけがあった

なんて…





『「ごはん皿」は 無いのに、
「ごはん」だけが
空中に浮いてた』…


みたいなもんかな。





ネック の たとえは、
多分まちがって
いるのでしょうが…


たしかに
「ビッグバン以前の
宇宙の姿」


今の われわれの常識で
無理に『想像』
しよう
とすると、

そんな風な姿しか
思い浮かばないのも
事実ですね。


  






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