■「生物滅亡」を
回避できるかもしれない
『一縷(いちる)の望み』?
(3/4)


『われわれがトコトン「成長」し、
この宇宙を知りつくすことで、
「滅亡の運命」を
変えられるかも?』





そんな、
みんなとの会話を通じて、

ふき も ようやく、

ミューラー
言わんとしていること

気がついてきました。





そうか…

僕ら人間は 一応、

「宇宙の 始まり」と
「宇宙の 終わり」
を、
推測・予測 できては
いるけれど…





そもそも
『この宇宙の
成り立ちや 実態』

すら、

いまだに「完全には」
理解できていない
んだ…





変な表現だけど、

「僕らの宇宙の外に、
それを支える 別の空間」

が あったり…





「僕らの住んでる宇宙と
同じような、別の宇宙」

が 存在する…


そんな『可能性』も、
0じゃない
んだね。





ふき の 言葉に、

ミューラー
深く うなずきました。





その通りです、ふきくん。

『別の宇宙』については、

「あるかどうかも
分からない」

「あったとしても、
行き来する方法すら
見つかっていない」


のが 現状ですが…





それはあくまで
現時点の 話です。





今後、
人間さんたちが…

あるいは、
人間さん以外に
進化した知的生物が、

死に物狂いの 努力の果てに、
今とは比べ物にならないほどの
『超知識』・『超文明』を
手に入れた
あかつきには…





「この宇宙」が
停止してしまう前に、


『別の宇宙』に
脱出するという選択肢
も、

見出せるかもしれない
のです。





さらには、

複数存在する(かもしれない)
宇宙から宇宙へと、
必要に応じて
移住しつづける
ことで、

未来永劫、

『滅亡』の 危機を
回避し続けられる

ようになるかもしれません…





ミューラー
語る未来に、

かみねが 息を飲みました。





ものすごい お話ですね…

太陽からの影響を
逃れるために
「地球」から旅立って、

その太陽が
機能停止する前に、
「太陽系」からも旅立って…





「銀河系」とかも
飛び出して、

ついには
『この宇宙』すら
飛び出しちゃう
っての?


ここまで来ると、
壮大ってか、
ほとんど ギャグの領域だね。





茶化す ネック
ほほえみつつ、

ミューラー
続けました。





そうですね…

現時点では
『まったく想像もできない、
冗談のような 夢物語』
です。





でも、

それが
実現できなければ、


我々は…





「この宇宙」の中で、

ひからびて 死んでいく
しか 無いわけだね…





あの、

『岩の柱のクボミにいた
小魚たち』
のように…





ミューラー
静かに うなずきました。





その通りです。

『他の宇宙は、
本当に 存在するのか?』


存在するのだとしたら、
『そこに移住するためには、
どういった技術が
必要なのか?』





それを「確認」し、
「発明」するためには、

1にも2にも、
われわれ地球生物の
『知性』と『文明』
を、

今とは比較にならないほど
爆発的に向上させる
以外に、
手は ありません。





そして、

現時点で ほとんど唯一、
そこに辿り着ける
可能性を持っている
のが…


ふきくんを
はじめとする
『人間さん』たち
なのです。





熱のこもった瞳で
「人間」である ふきを みつめる
ミューラー
に、

ネック も 続きました。









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