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第11章『人間は、地球最後の「はかない希望」』→ 地球生物が 生き残るために、 『しあわせ』を どう活用するか? |
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さて、 ここで 1つ 注意しなければならない ポイント が あります。 | |
ミューラー が あらたまって、 こんな話を 始めました。 | |
これまで お話してきた通り、 「仕事」は、 『社会に直接 かかわれる 重要な行為』です。 ですが… | |
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その かかわりが 『人類の文明の発展にとって、 プラスになっている』 かどうか は、 また 別問題 だという点です。 | |
ふきたちも ハッと 思い当たりました。 ミューラー が これまで何度となく、 『仕事は、 それに就いているから 「しあわせ」なのではなく、 「その内容」こそが 重要です』 と 語ってきた理由は、 まさに ここにあったのです。 | |
でも… 自分の仕事が 『文明の発展』に プラスになっているか どうか なんて、 簡単には 分かりませんよね? | |
ふき の 戸惑いに、 ミューラー も うなずきました。 | |
その通りです。 そんな事を キチンと考えながら 働いている人間さん は、 本当に 一握り でしょうし… | |
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こうして 『地球が住めなく なってしまう前に、 宇宙に旅立てるような 文明を手に入れること』 という 目標 が ハッキリした状態でも、 簡単には 答えは 出せない でしょう… | |
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ただ… | |
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ただ? | |
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『そうした事を 日々、 意識して 考え始めてみる』 ことこそが、 今の人間さんたちには 必要 なのでは ないでしょうか? | |
『考え始めてみること』… その言葉を つぶやきつつ、 ふきたちは あらためて、 トンビ紳士の顔を 見つめました。 | |
今までは、ただ 『自分が 生き残るため』に… 気付かないうちに 「DNA の 生存本能」に 振り回されて、 「私たち動物と 大差ない」まま… ただ『目先の仕事を こなしていただけ』だった 多くの人間さんたちが、 | |
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『地球で永遠に 暮らし続けることは できない』という 現実と 向き合い 、 『自分たちのDNAを 遺したい』という、 生物としての本目的に 素直になって … | |
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自分たちの人生の 大半を消費する 『仕事』という行為 について、 真剣に 考え直した とき… | |
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『本当の 仕事の意味』、 『今後 取り組むべき 仕事の方向性』が、 多くの人間さんたちの目に、 おぼろげながらも 見えてくる と思うのです。 | |
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「地球で永遠に 暮らすことはできない」 という 事実に向き合って、 ようやく はじめて、 スタート地点に立てる… という事ですね? | |
ミューラー が うなずきました。 | |
その通りです。 『「未来」に 向けて、 文明の発展に貢献できる 仕事を見出す』ためには、 まずシッカリと、 そのスタート地点に立ち、 歩きはじめてみる (考え始めてみる)… | |
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『次に やるべき事』は、 その先にしか 見えてきませんし… | |
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歩き出すことで 自然に、 眼前に 浮かび上がって くるもの だと 思うからです。 | |
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