サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第11章『人間は、地球最後の「はかない希望」』
地球生物が 生き残るために、
『しあわせ』を どう活用するか?



■ 地球生物が 生き残るために、
『夢』を どう活用するか?


『自分と宇宙の「終わり」を
直視したとき、はじめて
「本当の夢」が 見えてくる』


執筆日 2020年 08月16日   最終更新日 2020年 08月16日





次は『夢』ですね。

『夢』を、
「文明 の 発展」
つなげるには、

人間さんたちは
どうすれば良いのでしょう?





かみねの 疑問に、

ミューラー
答えました。





それはやはり、

『夢は、
現実の延長である』

という事実への

強い自覚を持つこと
ではないでしょうか?





「現実の延長」

ですか?





はい。

昨今、人間さんたちが
語っておられる「将来の夢」に、
アヤフヤなものが多い のは、

ひとえに、
『現実』を 直視して
いない
こと…

現実から
目をそむけている所
に、
原因 があると思うのです。





たーだーし。

「現実」って言っても、

今日とか明日の
「あんたらの日常生活」の
ことじゃない
かんね?





ネックの 言葉に、

ミューラー
うなずきました。





その通りです。

ここでいう
「現実の直視」とは…





私たち生物が
『DNAの 生存本能に、
自分たちの価値観の ほとんどを
左右されてしまっている』


『自分の DNAを遺すことを
最大限の幸福と感じる』

という、

「事実」への 自覚





そして、

『この宇宙が将来的に、
冷え固まって
「終わり」を迎える』

という予測を、

「現実問題」として
視野に入れること
、です。





「自分の 事実」
を 知って…

「世界(宇宙)の 事実」
も 知った上で、

あらためて
自分の素直な欲求
耳を傾けることで…





自然と
『本心の 夢』
見えてくる、

という感じですね?





ミューラー が、

ほほえんで
うなずきました。





もちろん、

抱く『夢』の
大きさは自由
です。

すぐに かなえられそうな
ものでも良いですし、

長い年月が必要なものも
良いでしょう。





でも、
その「彼方」には必ず、

いつか訪れる
『自分の命の終わり』と
『宇宙の終わり』

キッチリと
視野に入れておくこと…





それが欠けた「夢」は、

しょせんは
一時的な 現実逃避に
すぎない
のですから。





自分が本当に望むこと
(自己の DNAの生存)
から
外れた「夢」は、

ただの
「人生の 遠回り」
なるだけ…

て 事ですね?





その通りです。

大切なのは 常に、
『ベクトル』です。





「夢」は、

「フワフワした願望」
ではない、
『具体的な 目標点』
あるからこそ…





「限りある時間(寿命)」を
可能なかぎり
有効活用するための
「中間点」
として、

機能してくれる
のですから…





「アクセサリー」
じゃなくて、

『羅針盤(らしんばん)』
なのよ? ふき





あんたの「本心の針」
指す方向に、
全力で もくもくと
歩いてみなさいよ。



その方向に歩くことが、

本当に あんたや 世の中や
生物全体のために
なること
だと思うなら。





『文明 の 発展』に
つながってくこと
だと、

信じるなら。





頭をかきながら ほほえむ
ふきを 見つめつつ、




ミューラーは あらためて、
「あの言葉」
繰り返すのでした。





『夢』は…

進化した「大脳新皮質」
を 持つ
人間さんたち
だけに
許された…





本当に素晴らしい
『能力・特権』の 1つ

なのです!



  






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