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あたしの『お父さん』


■ あたしの『お父さん』
(4/5)


『会いたいなぁ、ネック…』





かみね が 神通力で、
息子さん一家の人間たちの
「心」
を調べた結果…


分かったことは、
以下の通りでした。







『 おじいさん は、
引っ越してきて 数ヶ月で
体調を崩し、

検査の結果、
「ガン」であることが
判明した
』…




『 手術自体は
うまくいったのだが、

老齢であったこともあり、
手術後、ガクンと
体力が落ちてしまった
』…




『 そのため、
引っ越してきて
1年ほどした頃に、

帰らぬ人と
なってしまった
』…




『 それでも、
息子さん夫婦や お孫さんと、

短くも、とても おだやかな
日々を過ごすことが
できていたようだ
』…









お父さんも…

「ガン」だったんだ。





ネック は、

自分と飼い主の
意外な類似点 に、

悲しさと、

不思議な あたたかさを
感じました。





元の飼い主さんが
公園に ネックさんの様子を
見に来れなかった
のは、

「住んでいるところが遠い」
ってことも
あったけど…


そんな理由 が
あったんだね。





かみね が、寂しそうに
うなずきました。




ネックさんの
お父さん
は、

病院などで ご家族に、
ときどき 話されて
いたそうです。


『別れてきた仔猫の様子を
見に行きたい』
… と。





もちろん、
お孫さんの前では、

そうしたことは 一言も
おっしゃらなかった
ようですが…





ネックさんを
公園に置いてきたのは、

お孫さんの
「猫アレルギー」
が
理由ですからねぇ…





ミューラー が、

世の中の難しさ を
痛感しつつ、

しみじみと
つぶやきました。






ただ、

ご病気の
おじいさん ご本人は
もちろん、

日々の お仕事が
忙しかった
息子さん ご夫婦にも、

遠方の ネックさんの
様子を見に行くことは
困難
で…





そうこうするうちに、

おじいさんが
お亡くなりに
なってしまった…



という事で
あったようです。







話し終えた かみね は、

ちょっと心配そうに
ネック の 顔を
うかがいました。


ふき と、ミューラー も…


  










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