■ あたしの『お父さん』(5/5)

『ネックの 以前の飼い主の、その後』





しばらく
目をつぶって

考え込んでいた
ネック でしたが…



やがて、
静かに目を開き、

かみね のほうに
向きなおりました。





ありがとうね、
かみね


あんたに
調べてもらって、

本当に 良かったよ。





かみね
何も答えられず、

前足を 胸の前で合わせて
うつむいて
しまいました。






みんな、

ネック に なんと
声をかければいいのか
分からず、


うつむいたまま、

一言も しゃべれずに
おりました…

  






そんな中、

突然 ネック が、

『とても 意外なこと』
口にしたのです。





自分でも
変な言い方だと
思うけど…


あたし、

死ぬのが少し
「楽しみ」

なっちゃったかな?




  






『死ぬのが 楽しみになった』
なんて…


私 最初は
ネックさんが、

ショックが大きすぎて、
少し混乱してしまっている
のかと 心配しました。


でも、次のページから始まる
ネックさんの
『死んでしまった後、
生物は どうなるか』

お話を聞いて…


生物ではない私にも、
「死」というものの
本当の意味
が、
見えてきたように
思えるんです。





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