サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第2章『それって、しあわせ?』
『学歴』が あれば、本当に幸せ?


■『学歴』が あれば、
本当に幸せ?(1/5)


『なぜ会社に
「新人教育」があるのか?』


執筆日 2013年頃   最終更新日 2024年 03月03日





そういえば、ふき

あんたが あたしを
つれて帰った日に、
公園 で 言ってたよね?






あの日、

まだ ネック
「人間の言葉が分かる猫」だと
知らなかった ふき は、

言葉が分からない相手
だからこそ 安心して、
そんなグチを こぼしたのでした。




そ、そうなんだよ、
ネックさん…

あいつら、
いつまでも 学生気分
抜けないっていうか、

全然 自分から
動こうとしない
んで…




こっちも 教えがいが無くて、
ウンザリ
させられるんだよなぁ。




まあ、
あんたみたいな バカ
上司に持たされた
その子たちも、

憐れっちゃ 憐れだけどね。





食ってかかろうとする ふき と、
すまして ほほ笑んでいる
ネック との間に、

「まあまあまあ…」と、
ミューラー
軽く 仲裁 に入ります。

   



このトンビ紳士
だいぶ、

ふきネックの 扱いが
分かってきた
ようです。




ふきくんの お気持ちも
分かりますが、

新人さんたち にも、
「初めて社会人になった
戸惑い や 気負い」

も あることでしょうし…




そもそも 誰でも、
どんな年齢になっても、

「新しい 会社・団体」
というものには、
慣れるまでに
時間が かかるもの
です。




それを、一方的に
責めてしまっては、

彼ら・彼女らも かわいそう
ではないでしょうか?





そう言われてみると、

ふき も、今の会社に
入社した直後は、


わずか数ヵ月先に入社していた
同年代の先輩(上司)
に、

ずいぶん 理不尽なことで
怒鳴られたり、

イヤミを言われた
憶えがあります。






もしや、
新人くんたち の 目には、

今の自分が
「あのときの イヤな上司」
のように 映ってる

のでは… と 想像し、

ふき は、少し
ヒヤリとしました。







ただ たしかに、

「学生」と「社会人」の やり方が
あまりにも 異なって
しまっている現状
は…




『 社会全体から見ても
大きな弊害 』

言えるのでは
ないでしょうか?




そ、そんなに
違うものですか??

ミューラーさん?





ふき としては、

先日 ネック に、
自分の『学歴』を
「人生の しあわせの1つ」と
自慢した
手前もあり、

あわてて 否定しようと
したのですが…




違うに 決まってんじゃん。


だから あんたも、
「新人教育」やって、

学生くんたちを
『社会人に 改造』
しようと
躍起になってるんでしょ?



と、

即座に ネック
突っこまれてしまいました。






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『学生と社会人では、
「求められる能力」が違ってくる』





大ざっぱに言いますと、

わが国の学校というものは、
『 高い 記憶力 』
さえあれば、
高得点がとれる

ようになっています。




いろいろな「勉強法」が
世の中には ありますが、

それらの中でも
特に「記憶術」関連
重宝されている
のも、

その証拠の1つ
ではないでしょうか?





そういえば、
ふき が、先日 テレビで見た
トーク番組『ヤメトーーク』でも、

高学歴の お笑い芸人たちが
披露していた 勉強法
ほとんどは、

『 いかに 効率的に
記憶するか 』

についてのものでした。






また、ふき自身も
学生時代は、

単語帳やら何やらを
常に携帯して、

1分1秒を惜しんで
『暗記』に 努めたものでしたが…



あれは本当に
苦しい経験 でした。







しかし、「会社」
「社会」というものは、

基本的に、
世の中の 大多数の人間
相手にするもの
ですから…




『流動的』であり、

決まりきった
「ベスト」の 解法(答え)
というものは、
まず 存在しません。




その場 その場の状況を
的確に把握
し、

「過去の経験」と「学び」
の 中から、

最も『ベター』と
思われるもの

選択しつづける




そうやって
生き残り、
勝ちあがっていく

世界なのです。






「1つだけしかない答え」
ガッツリ 憶えとけば

だいたい 勝てちゃうのが、
『学生時代』




人や 時代や 場面によって
コロコロ変わる「答え」
を、

自分で 探してかなきゃ
いけない
のが、
『社会人』

て とこかしら?





学生のときと、
社会人になってからでは、
「求められている能力」が 違う
ことは、

何となく感じていた
ふき でしたが…


これは 結構、
ショックな話 でした。







我が国の 学校教育で
重視される『記憶力』も、

もちろん、
大切な「脳の 機能」
ではありますが…




あくまで
機能の1つ
すぎません。




こればかりが
特化してしまうと、

「決まったパターン」ばかりを
憶えこみがちになり、

『 状況を見て、臨機応変に
対応する能力 』
が、
育ちにくくなったり、
退化してしまったり
します。






ふきくん は 先ほど、
新人さんたち について

「自分から動こうとしない」
と 嘆いておいででしたが…




それは つまり
学生さんたちが、

『 臨機応変な 対応
という面において、
社会人に比べて
能力が低い・慣れていない 』

証拠ではないでしょうか?





  



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