サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第2章『それって、しあわせ?』
『恋人』がいれば、本当に幸せ?


■『恋人』がいれば、
本当に幸せ?(3/5)


『恋愛を、友情(尊敬)で
考えてみる』





ふきくん にとって、
あの女性は、

「とても 大切な方」
なのだと思います。





しかし、
「恋愛」というものは、
『自分 と 相手』の 心によって
生まれるもので、

「片方だけの思い」では
決して 成立しません。





そこで どうでしょう?

先日 お話しした
友情の 延長として、

今回の『恋愛』について
考えてみませんか?





『友情』の 延長…??




首をかしげる ふき に、
ミューラー
こう 質問しました。





ふきくん、

『2人が 親友になるに
あたって、必要なもの』

は 何だったか、

憶えておいででしょうか…?




そういえば 先日、
そんな話をした
記憶があります。


ミューラー が、
『どんな交友関係でも通用する、
普遍的なもの』
と 称していた、

それは…





そうだ…

『尊敬』!




たしか ミューラーは、
そんなことを
語っていました。




…ということは、

ふき が「彼女を尊敬し」、

彼女が「ふき
尊敬してくれて」いれば、

2人は『恋愛』という
人間関係において、
良好な間柄を築けている


と、考えられるわけです。





ふき は 早速、

「彼女の良いところ」…
「尊敬できるところ」
を、
考えてみることにしました。





えーと、まずは…

やっぱり あの、
顔 と スタイル
だよね〜。


「人間 顔じゃない」とか
言う人もいるけど、
顔がイイに越したことな…


はいはい、1つ目は
「顔 と スタイル」ね?

尊敬というのとは
ちょっと 違う気もするけど、
まぁ OK でしょう。

…で、それ以外には?



余分な注釈
くわえはじめた ふき
さえぎって、

ネック
次を要求しました。





他には… そう。
『クール』だよね〜 彼女!

オレと一緒のときも、
口数が少なくて
物憂げな感じ
もう最高!

ベラベラしゃべってばっかの
ガキっぽい女には無い、
「大人の魅力」ってやつを
感じるよ。



あんたに興味が無いだけ
だと思うんですけど。



今日のデートで ふきくん と
話しているときも、

彼女さん、ほとんど
スマートフォンから
顔を上げませんでした

ものねぇ…







なんなんだよ、
君らは!!




ふき
半泣きでキレられ て、

ミューラー
ビックリ
慌てふためきました。



ネックは、
「へっ」てなものでしたが。

  






そ、それでは 次は、

『彼女さんのほうは、
ふきくん の どういう所を
尊敬しているか』
…?

そこを
考えていきましょう。



ミューラー
冷や汗をぬぐいながら、
ふき に 先をうながしました。




ところが、
ここで ふき は、

腕組みをしたまま
押し黙ってしまったのです。






【下へ 続きます】



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『かみね の 神通力で、
彼女の「本音」を知った ふき』





どうしました?
ふきくん。




首をかしげる ミューラー に、

ふき は 苦笑しつつ
答えました。




…いや、
「自分が、彼女について
思っていること」
なら
もちろん 分かるんだけど、

『彼女が、オレについて
思っていること』
は、
ちょっと…

見当も つかないなぁ…





そりゃあ そうよね。

あんたは
「超能力者」じゃない
んだから…




ネック が、ふき
助け舟を出しました。





でも 安心しなさい、ふき

本物の「超能力者」
『かみね』が、

ちゃーんと、
『あんたの彼女が
デート中に 何を考えてたか、
読み取っておいた』
から。





は? 「読み取る」?

何それ??




愕然とする ふき に、
ミューラー が 説明します。




実は かみねさんたちは、

他にも いろいろと
不思議な能力(神通力)を、
使えるそうなのです。

その1つに、
『読心術』という
ものがありまして…





ふきくんのデートを
拝見しながら、

『他者の考えていることを
読み取れる』
その能力で、

「彼女さんの心」も、
調べてくださった
のです。





そそそ、それで彼女は
どんなこと
考えてたのっ!?




半年近く 付き合いながら、
いまだに 彼女の考えていることが
よく見えない
ふき は、

「今後の 突破口」
なってくれるかもしれない情報に

目をランランとさせて
食いつきました。






い、いえ…

私も、かみねさん から
聞いた話なので、

詳細は
分からないのですが…




つかみかかってきそうな ふき に、
うろたえつつも、

ミューラー
返した答えは…






『ほぼ デートに関係ない
ことばかり
考えているようです』…


とのことでした。





手元のスマホで、
メール や SNS の チェック、
今日の天気や テレビ番組の 確認…


あとは もう、
「帰ってから 何しようか…?」
みたいな
雑多で ボンヤリしたことが、

彼女さんの頭の中で
浮かんだり消えたり
していたようですね…







しばらく ミューラー
凝視していた ふき は、


やがて、

そのままペタンと
床に座り込みました…






【下へ 続きます】



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