サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第2章『それって、しあわせ?』
『恋人』がいれば、本当に幸せ?


■『恋人』がいれば、
本当に幸せ?(4/5)


『見栄と世間体だけの
寂しくスカスカな「恋愛」』





…そ、それだけ?


そんな事しか、
考えてなかったの、

彼女…?






ふきショック
当然でした。



彼女が
「デートと無関係なこと」しか
考えていなかった
のも
驚きですが、


実は 今日、ふき は、
近々むかえる
彼女の誕生日 について、


『プレゼントとして、
オレが お金出すから、

どこかに2人で
「旅行」でもしようよ!』




と、提案していたのです。




ふき としては、
今の2人の関係の進展
も 期待した、

一世一代の 提案
だったのですが…



当の彼女にとっては、

「友達のメールや お天気チェック」
よりも、心に響いていない、
無駄話 に すぎなかった

のです…






もしかしたら
彼女さん、

自分の誕生日ごろまで
ふきくん と 付き合う気が、

すでに もう無い

のでは ないでしょうか…?





ふき の 頭の中で、

ズゴ〜ン…
重い音が鳴り響きました。







名推理だね、ミューラー

「今のままの ゆるい関係」
なら 別にいいけど、

ふき が 距離を
縮めたがってる」
から、

『そろそろ ウゼェ』って
思ってるのかもね。





ふき の 脳裏で、

ズゴ〜ン…
反響しています。








てか、彼女も
なんか すごい
よね。


ふき に ここまで
「無関心」なのに…

「尊敬」の「そ」の字も
無い
くせに、

よくも まあ、
おデートなんか
できるもんだよねぇ?





ネック の 言葉に、
ミューラー
しみじみと うなずきました。





これは、

先日お話しした『夢』
同じ構造の問題
なのかも
しれませんね…





「とりあえず
持っていないと、
恥ずかしい」
という、

本末転倒 な 状況に、

今の世の中の『恋』が、
なってしまっているのでは
ないでしょうか…?





『(1人)ボッチだと
世間的に みっともないから、


取りあえず 誰でもいいから
キープしておこう』


ぐらいの 感覚なのだと
思います。





「夢」だけじゃなくて、

「人間関係」まで
『アクセ』(サリー)

なんだね。


「クール」なんだか、
『見栄っぱり』なんだか…






そ、そこまで彼女を
悪く言うこと
ないだろ!!




深いショックの中を
ただよっていた
ふき でしたが、


愛する彼女 のために
気力をふりしぼって、
反論 に 転じようとしました。




ところが…





そーよね、

彼女ばっかり悪く言うのは
オカシイよね。


『原因は、あんたにもある』
んだから…




と、ネックに 切り返されて、

キョトン と
してしまいました。





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『「本当の恋」が分からず、
お互いを「アクセサリー扱い」
していた、ふき と 彼女』





恋愛って、
『2人』でするもん
でしょ?


なら、
当然 あんたの側にも、
原因がある

に 決まってるじゃん。










彼女さんの、
ふきくん に 対する姿勢」は、

もちろん、
決して 褒められたものでは
ありません。





ですが、

ふきくんが 本当に 真剣に
「彼女さんの本質」

『心根』(こころね)
見ようとしていれば…





私たちに
指摘されるまでもなく、

彼女さんの中の
『無関心』に
気づけたはず
では
ないでしょうか?





その意味では、
私も ネックさん 同様、

ふきくん にも、
原因の一端があった』


と思うのです…





「心根」(こころね)を、

見る…





言われてみると、

先ほど ふき
「彼女の 素晴らしさ」
語ったときも、

彼女の「見た目 や 雰囲気」
については 褒めたものの、

『心 や 性格』については、
ふれていなかったように
思います。






『自分は、見た目のいい女と
付き合っている!』
って
舞い上がっちゃって、

彼女の中身 までは
考えなかったんじゃないの?





その意味では、
ふきくんも、

「結果的に」 彼女さんを
『アクセサリー扱い』
していたのかも
しれませんね…





ミューラー
寂しそうな顔をしながら
そんなことを言うので、

ふき は、胸が ギュー… と
痛くなってしまいました。









その意味では、
ふき と 彼女って、

「お似合いのカップル」
だよね〜





ネックニヤニヤ顔
そんなことを言うので、

ふき頭に ピューッと
血が のぼりました。









…とはいえ、
自分と彼女の間に、

今の関係について
こんなに「意識の隔たり」
あったとは…



『恋は盲目』
という言葉が、

ふき の 脳裏に
寒々と思い出されました…





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