サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第2章『それって、しあわせ?』
将来の『夢』が あれば、本当に しあわせ?


■ 将来の『夢』が あれば、
本当に しあわせ?(3/4)


『「夢」も「仕事」と同じで、
達成することではなく、
「その内容」こそが重要』





『夢』に 向かって
進んでいる人は、

前向きで
勢いがありますよね?





ミューラー の 言葉に、
ふき は うなずきました。



特に、自分の夢が
なかなか前進していない
今の ふき
には、

夢に向かって
猪突猛進に突き進める人々が
うらやましく、

ねたましいほどに
輝いて見える
のです。






ところが ミューラー は、

うなずく ふきを 見て、
少し困ったような顔をして、
こう 続けました。





しかし、
「勢い」があるから
といって、

それが必ずしも
「良い方向」に 向いている
とは 限りません。





『夢』にとって
一番大切なのは、

「達成へのスピード」
ではなく、

『その内容』
なのです。





先日、
仕事について
話し合ったときにも、

似たような指摘
出たのを
ふき は 思い出しました。








「夢に向かって 突っ走るのは
絶対に正しい!」

みたいな、

無思考なバカ
最近 多いもんね。


「アクセル全開の 暴走車」
みたいなヤツが。





ネック の 言葉に、

ミューラー
寂しそうに
うなずきました。





その通りです。

「夢に向かって
無我夢中に 突っ走る自分」
に 陶酔
して、

その夢を追ったり、
それが達成される事によって
世の中に生じるであろう
「害」の 面
について、

キチンと見ようとも、
考えようともしない…





そうした人々を
私は個人的に、

『夢 暴走族』
(ゆめ ぼうそうぞく)

…と、呼んでいます。





特に最近は、

先ほど お話ししたように、
『そもそも「夢」というものを
勘違いしてしまっている人々』

が たくさんいるため…


『夢 暴走族』の 数も
ドンドン増えているように
思われますね。





困った顔で
腕組みしたまま、

さらに ミューラー
続けます。

 





そうした
「勘違いした夢」は、

ご自分を「しあわせ」に
するどころか、

追えば追うほど
むしろ「とあわせ」から
遠ざけてしまいます。





さらに 困ったことに、

たとえば 周りの人が
「その夢の おかしさ」に
気づいて
いても、

なかなか それを
指摘できない
という
難しさもあるのです。





「指摘できない」って…

ど、どうしてですか??





首を傾げる ふき に、

ミューラー
答えました。





『夢に向かって突き進むのは、
とにかく美しい』

といった風潮が、

今の世の中に
蔓延してしまっている

ためです。





うかつに「指摘」すれば、

『他人の夢に口をはさむ、
心の狭い人』
という
烙印を押されてしまう
危険があるので、

よほど気心の知れた
間柄でないと、

おかしさを指摘できない し、
指摘してももらえない





「夢」というものを
大切にしすぎた あまり、

かえって 息苦しい、
「しあわせ」とは言いがたい
社会に、


今の世の中は、
なってきてしまっている

のではないでしょうか?






「仕事してるから 偉い」
んじゃなくて、

その仕事が
『世の中の 役に立って』

はじめて、

「良い仕事」って
言えるわけだよね?





『夢』も、それと同じ
ってことよ? ふき




ネックが、

考え込んでいる
ふき を 見上げて、

ニヤリと
ほほえみました。


 









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『詐欺師・カルト団体は、
「夢への熱意」を持つ人を
食い物にする』





ここで ミューラー は、

また ちょっと
困ったような、
難しい顔つき
になって、

こんな話を 始めました。




『夢』へと
猛然と 突き進む人には、

たしかに
「勢い」「熱意」がある
と 言えますが…





一方で その
「まっすぐ過ぎる思考」は、

ときに
『カルト団体』の 食い物に
されてしまう危険
とも
隣り合わせな所が
あります。





『カルト団体』…?





あんたも どっかで
聞いたことあるでしょう?


『▲▲教団』とか、
『■■セミナー』とか、
『●●サロン』とか…





ネック に 言われて、
ふき も 思い出しました。






以前、
ふき の 会社の同僚 に、

『すごく 人生のためになる
セミナーが あるんだ!』
と、

連日 ものすごく しつこく
誘ってくる男が
いたのですが…



後日、
そのセミナーを
主催していた団体
が、

大規模な 詐欺集団
あることが発覚し、



もし うっかり
「セミナー」に
出席していたら、

自分も 取り込まれて、
悪事に加担する側に
なっていたかも…


と、冷や汗をかいたことが
あったのです。





その同僚は、

その後 結局、
会社に居づらくなって
退職
しましたが、


最後の最後まで

『あれは 俺らのセミナーの
成功を ねたむ連中が、
裏で国と結託して
妨害してきたんだっ!


言論の自由の 侵害だっ!!』


…と わめき散らしていたのが、
ものすごく怖かった のを、
よく憶えています…







また、先日
『●●オンラインサロン』
に入った 女性の同僚は、

「夢を実現するために、
1秒でも時間が惜しいんです!」

と 言って、

すぐに会社を
辞めてしまった
のですが…



以来、たまに彼女の
SNS上の発言を見てみると、

『毎日が キラキラしています!』

『自分らしく生きるために、
毎日 インプット(勉強の事らしい)
を 欠かしません!』

『日々 バージョンアップ
(成長の事らしい)している
自分を感じます!』

『全ての物事に感謝!!!』


といった、

現在の具体的な成果が
さっぱり見えないもの
が 並び…



それも 最近は、
かなり 途切れ途切れ
で、

実生活も、夢も、
相当に困窮している

ようです。








『夢』というものは、
「人生の 目標点」です。


ですから
人によっては、

「そこに 一直線で近づくこと」
ばかりに集中
しすぎて…





『周りへの 注意』が
おろそかになってしまう

場合があるのです。





そんで、
「詐欺師」なんかに
ダマされやすく
なっちゃう
のね。





ミューラー が、

寂しそうに
うなずきました。

 









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『特に「若者の夢」は、
カルト団体の食い物に
されやすい』





さらには、
『夢を追う』という行為は、
『孤独』との戦い
でもあります。


自分の夢を かなえる力
究極のところ、

「その本人しか」
持っていない
からです。





『孤独』は、

人の心を 深い「不安」に
おとしいれます。





そんな
不安な心理状態
のときに、

『夢に向かう あなたは
素晴らしい!』


『あなたの夢が かなうよう、
我々も全力で「お手伝い」
いたします!』


といった言葉で 近づいてくる
人間がいたとしたら、
どうなるでしょう?





きっと、

すんごく魅力的な『仲間』
みたいに 錯覚 しちゃう

でしょうね。





ミューラー
うなずきました。





それが、
『カルト団体』の
常套手段
です。


詐欺をはたらく人々は、

「悪い意味で」本当に
心理学に長けています。





誰もが心の中に
大切に持っている『夢』
巧みに オダてあげ て、

結局は
自分たちの団体の
「使い走り」や「収入源」として
取り込んでしまう…






特に『若い方』は、

人生経験が希薄な分、
「将来への 不安」も
大きい
ものです。


そんな状態にある人が、
先ほどのような
「甘い言葉」に加えて…





『「夢」を無くした
大人たちには、
若者の「夢」の素晴らしさは
決して理解できません!』


『若者の「夢」だけが、
世界を変えられるのです!』


などと 吹きこまれたら、
どうなってしまうでしょう…





周りの人間(特に大人)を
信じようとしない、

『カルトに いいように
踊らされるだけの アホ若者』

が 爆誕するのも、

無理ない話よね〜



  






さらに 困ったことに、
取り込まれた本人たちは、

自分は『自分と同じように、
夢に向かってまっしぐらな人々』
の 中にいる

錯覚しているので、

その団体の利益のために、
死に物狂いで
働いてしまいます。





それが 結果的に、

『自分の夢をかなえる
ことにも、つながる』
と、

カルト団体から
信じ込まされている

ためです。





そのため 彼らは、

自分たちのカルト団体の
「素晴らしさ」(?)を
死に物狂いで周りに
宣伝
しようとして…

さらに 加速的に
周りの信頼を失い、

人生を崩壊させ、
「夢」から遠ざかって
しまう
のです…





その 人生崩壊の
最初のキッカケ

『自分自身の 夢』
であったことを考えると…


本当に
皮肉な話 ですよね…






ふき は 聞いていて、

なんとも言えない気持ち
なってきました。






『夢』は、たしかに
素晴らしい…


間違いなく、
「人生の しあわせの1つ」
であり、

人の心を
熱く燃やしてくれる

側面もあります。




でも、

本人が そのコントロールを
1つ誤れば、


爆発的に燃え上がった「夢」は
『ブレーキが 効かない
暴走車』



先ほど ミューラー
語っていた
『夢 暴走族』
と 化して、

何かに激突するまで
猛スピードで爆走
し…



その本人や、

ときに 周りの人々までも
巻き込んだ
『人生の 大事故』
を 起こすまで、

決して止まることは
できないのです。



 





これまでは、
無条件に美しい
「しあわせ」
見えていた『夢』が、


今の ふき の 目には

『使いかた次第では
身を滅ぼす、
取り扱い厳重注意の 燃料』


のようにも
見えてくるのでした…








誰かさんが
「自分の夢」
(詐欺による金儲け)
をかなえる
ために、

「他人の夢」を
利用しちゃう
なんてね…


怖いよねぇ、
「人間ども」って。





ネック は、
人間を小馬鹿にするような、

でも、
深刻な気配も含んだ
そんな言葉を、

ポツリと
もらしたのでした…


 



【下へ 続きます】



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