■『健康』を
無限化してみる(3/4)

『世界に影響を与えられない、
寂しい 神さまたち』





ふき から
尊敬の まなざし
向けられていることに
気づいた かみね は、

あわてて、
こんな 訂正 を加えるのでした。




あ、でも 実のところ、

そんなに大したことは
出来ないんです。


なんというか、
『世の中に直接 影響を与える
ようなことは無理』


みたいな…





だから あたしも、

キツネの じいさん
かなえてもらう
『願い』を 選ぶときに

苦労させられた わよ…





「あれはできない」
「これはダメ」て、

『 このジジィ、実は 口ばっかの
エセ神さま なんじゃね? 』


て 思ったもんね。





し、師匠の悪口
言わないでくださいっ!





かみね が 半泣きになって
ネック に つかみかかりますが、

ネックは スルリと
それをよけて、

離れた場所から
鼻で笑うのでした。

 






でも、
『スマホ』も持ってるし、

結構「文化的」
なんじゃないの?

神さまたちも?





ふき の質問に
ハッとした かみね は、

袖の中から スマホ
取り出して、言いました。




これ、

人間さんたちが
楽しそうにスマホを
使っている
のが
うらやましくて、

私が 個人的に まねて
作ってみたものなんです…





だから、
見た目はスマホみたいだけど、
『スマホじゃない』
んですよね…

「神通力」で
空気中の電波を拾って
データを読む
ぐらいは
できますが、

こちらから書き込んだり
とかは できない
んです…





「ダウンロード」は
できても、

『アップロード』は
できない…


という感じですか。





だから、
ふきさん にも、

SNS で「ともだち申請」
できない
んです…





そ、それは まあ、

別に いいんだけどね…





と、ここまで話した
かみね は、

何か とても
しみじみとした感じ で、

こう 結んだのでした。





なにか、

わたしたち
「神さま」という
存在自体が、

そもそも
そういうもの
ようですね…





長く生きることは
できるけれど、


世の中に 直接は
かかわれない…

みたいな…




  






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