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第3章『しあわせ の「正体」』→ マズローの 欲求5段階説 |
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さて、次は 「生理的 欲求」の 1段上… 『安全 欲求』です。 | |
ミューラー が 再び、 先ほどの画像に目を向け、 下から2段目の層 を 羽根で指し示しました。 | |
「安全欲求」とは、 『自分自身や、 自分の身の回りの 安全を確保したい』 という欲求のことです。 | |
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たとえば ふきくんは 以前、 『健康であることは 幸せの1つ』と おっしゃっておいで でしたよね。 | |
言われて、 ふき は うなずきました。 | |
健康 とは、 自分の体が ケガや病気に おかされていない、 「痛みや病魔に対して 安全な状態」と 考えられます。 | |
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つまり、 『安全の欲求』が 満たされているからこそ、 感じられる「幸せ」の1つ … とも 言えるわけですね。 | |
「健康」は、 欲求を満たした状態だから 「幸せ」… 健康なときこそが 「基本状態」だと 思い込んでいた ふき には、 なんとも驚きの 逆転の視点 でした。 | |
『安全の欲求』には 他にも、 「経済的な安全」 「日常生活の保証」 「今後 訪れることが予測される 危機に対する準備」 などが 挙げられます。 | |
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「経済的な安全」と言えば、 やっぱり『お金』だよね。 「貯金」があれば心強いし、 仕事についていれば 「給料」も もらえる… たしかに そうしたものを 求める気持ち は、 僕の中にも強くあるなぁ。 | |
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人間さんたちが、 来るかどうか分からない、 たとえば「将来の地震」 などに 備えるのも、 こうした 『安全への欲求』に よるものだったのですね。 | |
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面白いねー。 「今」生きていくことだけに 必死 だったやつが、 余裕ができたら 『未来』に 備えるように なる んだね。 | |
ネック の 言葉に、 ミューラー が とてもうれしそうに うなずきました。 |
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その通りです、ネックさん。 マズローさんも、 まさに その点を 言いたかった のだと 思います。 | |
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生物は誰もが、 まず とにかく 基本である 『自分が生きる・生き残る』 ことに必死 になる。 だから、 欲求も そこに集中… 「そこ止まり」に なってしまいがちです。 | |
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ところが、 『生き残る』ことが 当たり前にできるようになると、 余裕が生まれて … 『将来も生き残れる』ように 「準備・たくわえ」をするという 考えや行動 にも、 手を広げられるようになるのです。 | |
ふき は、 地方から この街に 出てきた当時のことを 思い出していました。 引っ越した直後は、 貯金も無くて 不安が多く、 ただただ闇雲に 毎日の会社仕事に 走り回っていた 記憶があります。 それが1〜2年ほどして、 そこそこに給料が上がり 貯金もできた 頃から、 「もうちょっと 生活まわりの品を そろえようかな?」 「生命保険というものにも 入ってみようかな?」 と 思える、 不思議な安定感というか 余裕を感じる ように なってきたのです。 これは つまり、 (やや極端ですが) この街に引っ越したばかりの ふき は 『生理的 欲求』にしか 目が行かず … 生活が軌道に乗ったことで ようやく『安全の欲求』… 「自分のまわりの生活環境」や 「将来の不安への準備」に、 目が届くようになった という事ではないでしょうか? |