サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第3章『しあわせ の「正体」』
マズローの 欲求5段階説


■マズローの 欲求5段階説
(7/10)


『欲求5段階説に
矛盾している ふき?』





ミューラー による、
『マズローの 自己実現理論』
「全5段階」の説明が、
こうして終わりました。





難しい言葉も出てきて
苦戦しましたが、

自分たちの
価値観の変化の背景に、
こんな構造があった
ことに、

ふきは 驚きと興奮を
感じずにおれません。

 



ところが…



たしかに
面白い見方だよね〜

『マズローの 自己実現理論』





ただね…

あたし、1つだけ
腑に落ちない
ってか、

「不思議」な気が
してんだけど。





そんな 唐突な疑問を
口にした ネック に、
皆の視線が集まりました。





「不思議」

と 言いますと?





この前、ふき
『学歴の無限化』
話をしたじゃん。

あんとき ふきは、
思考実験で
「何でも好きな職業に つける状態」
に なったよね?




ふきが うなずきました。




あんとき、

ふき
何て 答えた っけ?





「やっぱり
『ゲームを作る仕事』に
つきたい」
って、

言ったと思うよ、多分。





その答えに、
今度は ネック
うなずきます。





ふきらしい答えだよねー

「欲が無い」んだか、

「世界が狭い」んだか。





うるさいなー
ネックさんは。

僕にとっては それが
『幸せ』なんですよ。





イラリとしている
ふきを 見つめながら、

ネックは こう言いました。





あたしが「不思議」
感じたのは、

そこ なのよね。





なんでふきは、

「欲求5段階」の
3段目と4段目を飛ばして、


いきなり5段目の
『自己実現の欲求』まで
ジャンプしちゃった

のかな…? て。





え…!!?





言われてみると、
たしかに です。



『マズローの 欲求5段階説』
に 照らして考えれば、

ふき は、
「社会的欲求」「愛の欲求」
「承認欲求」が 満たされた後…


つまり、
会社で出世 し、
結婚 するなどして、

さらに 人々からの
信頼や称賛を得た 後に、


ようやく
「自分の望むゲーム作り」
への 欲求


『自己実現 の 欲求』
至るべきなのに…



なぜか
途中を スッ飛ばして
『ゲーム作りに 邁進できる環境』
を 望んでいるのです。

 




そもそも ふき は、
あの思考実験において、

「もっと割のいい」「儲けやすい」
「他人からの称賛の得やすい」仕事

も 選択可能だったのです。


なぜ わざわざ、
昔と違って
「一攫千金が 難しく」、

娯楽ということで、我が国では
「社会的地位も高くない」

『ゲーム作り』を、

自分の生涯の職
選んだのか…??

 




ネック の 言う通り、
ふきの 知識が狭い
のでしょうか?


あるいは ふきが、
人生を 変に急ぎすぎている
からでしょうか?


それとも やはり、
『マズローの 自己実現理論』に
誤りがある
のでしょうか?






…ところが、
ネックの この疑問 を 聞いた
ミューラー は、

驚くどころか、

とても うれしそうに
大きく うなずいた
のです。





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『マズローの自己実現理論 の、
2つの 追加知識』





よく お気づきに
なられましたね、
ネックさん。


実は、これまでの私の
『マズローの欲求5段階説』
の 解説には…





意図的に
説明を後回しにした

『2つの 追加知識』
があるのです。





うれしそうな
ミューラーに 反して、

ネックは 不機嫌です。





はあ?
なんでそんな
「二度手間」すんのよ?

あんた、あたしらのこと
バカにしてる わけ?




い、いえいえいえ!

決して バカにしたり
騙そうとしたわけでは
ありませんっ。





ネックに にらまれて、
トンビ紳士は めずらしく
大あわてになりました。





まずは
この説の「基本」
ご説明した上で、

それを基盤とした
『追加知識』の 解説
へと
移らせていただくつもりで
おりました。





私の解説を「鵜呑み」にせず、

『現実と照らし合わせて
みたときに生じる、
矛盾や 不足分』
について、

「皆さん自身の お力」で
気付いていただきたかった…

という思いも あったのです。





ネック と 違って
解説を鵜呑み しかかっていた
ふきかみね
は、

それを さとられまいと、
わざとらしいほど深く
「うんうん」うなずいています。


 





さて、

それではいよいよ、
『マズローの 自己実現理論』
の 2つの追加知識
について、
お話をいたしましょう。



  



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