■ その 「しあわせ」 は、
相対的? 絶対的?(3/5)







ふきさんって…


『 他人の悪口 』

ばっかり言ってる!!




ええっ!!?





たしかに…


必ず、その要素について、
ご自分より劣っている人を
「引き合い」 に出して、


『だから、自分は しあわせなのだ』

と、結論づけ
ていますね…






そんなバカな!?

…と、一瞬 思った ふき でしたが、


自分の言葉を1つ1つ
思い出していくにつれて、

その顔が少しずつ
青ざめていきました…




…ほ、本当だ。

な、な、なんで…??





なかば パニックになった ふき に、

ネック が、さとすように
こう言いました。





それはねぇ、ふき


結局は 『あんた自身が、

自分の しあわせ に
自信を持てていなかったから』
よ?





「僕が、自分の しあわせ に…

自信を持てていなかった…??」








ネック の 言葉を繰り返す ふき に、

ミューラー が うなずきながら、
解説を始めました。





まさに、ネックさん の
おっしゃる通りだと思います。

ふきくん が、もし本当に
ご自分の 「しあわせ」 に
自信があるのであれば、


わざわざ他人を…

しかも、「世間的に見て、
自分より不利」 と思われる人を、
比較対象に持ってきて、

『あの人たちより 自分は しあわせだ!』
なんて、言う必要は無いはず
だからです。





自分の環境に 本当に満足している人は、
「(良い意味で) 周りに無関心になる」
ものです。

自分の中に、
自信・安心があるからです。


逆に、心の どこかで
不満を抱えている人は、
「(悪い意味で) 他人のことを
ものすごく気にする」
ようになります。

自分の中の不安が、
そうさせるのです。





ふきさん が、

「僕は、しあわせだ!」
とだけ言わずに、

『僕は、○○に比べたら、しあわせだ!』
という言い方をしていたのには、

そんな理由が
隠れていたんですね…





もちろん、

『 自分より上の人 』 と、
自分を比較すること…

違いを探すことは、大切
です。


そこには 「学び」 があり、

自己の向上心などに
つながっていくからです。





しかし、「自分より下の人」 との比較には、
ほとんど意味はありません


そこで得られるのは、
『 いつわりの安心感 』 や 『 優越感 』
ぐらいではないでしょうか?


少なくとも、

ご自身の成長からは真逆のものしか、
得られないと思います…






まさか、自分の中に、

そんな 「思考のクセ」
潜んでいたとは…



ふき は 当時、

ネック は なにげなく
自分の自慢話を聞いているものだと
ばかり思っていたのですが…



実は、あの時点で すでに、

自分の心は、裏の裏まで、
シッカリと この白猫に
見透かされてしまっていた
のです…


  







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