サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』
生物滅亡の原因は『自然災害』?


■ 生物滅亡の原因は、
『自然災害』?(2/5)


『台風の 圧倒的なエネルギー』





あたしは
ノラ猫やってたから、

『 台風 』とか来ると
本当にイヤだったなぁ…




ネック が、かつての暮らしぶりを
ふりかえって、
しみじみと語り出しました。




人間は
ガンジョーな家に
住んでるから、

台風が来ても そうそう
死なない
だろうけど…





あたしらノラは、
すんごい雨のせいで
下水が あふれて 溺れたり


折れた木とかが
飛んできて、
ぶつかってケガしたり
死んじゃう
ヤツも、
結構いるんだよ?





私たち鳥も、

強風に あおられて
なにかに叩きつけられて
大ケガ・死亡したり、


巣が壊されたり、

住んでいる木自体が
倒れてしまったり
と、

いつも 大きな被害を
こうむっています…





人間さんたちであっても、
被害が出るほどですものね…

大きめの台風が過ぎた後に
ネットニュースを
見てみると、

必ず、ケガ人や 死人が
出てしまっています…





あんなに立派な お家に
住んでいる 人間さんでも、
防げない場合がある
なんて、

なんだか怖いです…




かみねの 話に うなずきながら、
ミューラー
さらに こう語りました。





なにしろ「台風」は、

先ほど戦争のときに
お話しした『 核兵器 』

それを はるかにしのぐ
エネルギー
を持った
自然現象ですものね…





え!?

そ、そんな事はないでしょ、
ミューラーさん。

核兵器が爆発すると
街が消し飛んだりするけど、


台風で そんな被害は
出ませんよ??





ふきの 言うことも、もっともです。

しかし、ミューラー は、
首を横に振りました。





たしかに、
核兵器の破壊力は
甚大なものです。

ただ それは、
「狭い範囲に、短い時間だけ」
炸裂するものです。


一方で 台風は、
「広い範囲に 長い期間」
影響を与えつづける現象
です。





そのため、

一見すると前者のほうが
破壊力がありそうに
感じますが…


実は「総エネルギー」
見てみると、

台風のエネルギーは、
核兵器の 数100万倍

にも 及ぶそうです。



  





ですから、

台風自体の発生を
食い止め
たり、

その進路を
コントロールする
のは、

現時点の人間さんたちの
科学力をもってしても
まず不可能
ですし…





ひとたび
悪条件が重なれば、

たとえば 1959年に
この国を襲った
『 伊勢湾台風 』において、
5000人近い 人間さんたちが
亡くなられた
ように、

被害も甚大なものに
なってしまうのです…





こんな 凄まじい現象
毎年 当たり前のように
発生している、地球の表面


ふき は、その巨大さに
茫然とするのでした。





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『突発的な「竜巻」の恐怖』





「強い風」といえば…

大きな陸地のある 外国では、

『 竜巻 』という現象が
頻繁に発生する
そうですね。





かみねの 言葉に、
ミューラーが うなずきました。





はい。

「竜巻」は 台風に比べると、
影響範囲は非常に小さい
のですが…





それだけに 威力が集中し、

自動車などの重たいものも
簡単に吸い上げたり、


家屋を容易に破壊して
しまったり
するそうです。





台風と違って、
発生予想も
ほとんどできない
ので…

その意味では、
台風より恐ろしい面のある
自然災害
とも言えるのでは
ないでしょうか?





ある日、
突然 発生した竜巻で、

まったく唐突に
自分の家が破壊されたり、

命を奪われるかもしれない

と 思うと、

ふきは 背筋が寒くなるのでした…






以前は、アメリカなどの
大陸系の国だけの自然災害かと
思っていたのですが、

最近は この国でも、
発生が増加している
という話を
ニュースなどが語っておりました。


決して「他人事」では
なくなってきている
のです…

  



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