サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第11章『人間は、地球最後の「はかない希望」』
地球生物が 生き残るために、
『しあわせ』を どう活用するか?



■ 地球生物が 生き残るために、
『お金』を どう活用するか?


『ふき の「お金の使い道」に、
根本的に欠けていた視点とは?』


執筆日 2020年 03月29日   最終更新日 2020年 03月29日





これまで 何度か
お話しした通り、

『お金』を 得ること は、

必ずしも、
「しあわせ そのもの」
というわけでは
ありません。





しかし 一方で、
「資本主義社会」に
おいては、

お金を持っていることは、
イコール
『行動の 選択肢・自由度』
に 直結
しています。


つまり…





『その お金で 自分が得られる、
選択肢・自由度』

の 使い方を
「工夫」すれば…





『人類の知性の成長』の
手助けに
なるかもしれない…


という事ですね?





ミューラー

うれしそうに
うなずきました。








でも、

ふきさんとは 以前に、
『お金の 無限化』
考えたことが
ありましたよね。





あのとき たしか
ふきさんは、

「本」や「音楽CD」や
「ゲーム」に
埋もれてしまって…





その通りです。


思考実験『無限化』
によって、

一時的に
「大富豪」気分 に なってみた
ふき でしたが…



その結果 得られたのは、

自分の一生を費やしても
消費しきれないほどの、


『娯楽と 贅沢の 無間地獄』
でした…








だとすると やっぱり、

「お金」は
『人類の 成長』には
つなげられない

のかなぁ…





そう言って
落ち込む ふき に、

ネック
意外な助け舟
出してくれました。





ねぇ、ふき

あんた さっき、

『その お金で、
自分が何を手に入れるか?』
が 重要
みたく
言ってたけどさ。





もう1個、

「大事なこと」
抜けてると
思うんですけど。





「大事なこと」

というと??





その お金を、

『誰のために 使うか』よ?







ああっ!!

  









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『自分が望む未来を作るために、
「場合によっては 他人にも投資する」
という考え方』





ネック に 言われて
よくよく思い出してみれば、


「無限化」のときに
ふき が 提案した
「お金の使い道」は、

全て、
『自分のために使う』
ケース
ばかりです。





あるいは
『自分の趣味』のため…

あるいは
『自分の生活』のため…



いずれも、

「自分の」欲求を
満たしたり、


「自分の」生存確率を
上げるものばかり

なのです。





という事は…

たとえば
生活に困っている
「他人」のために

『募金』とかするのが、

「未来を作る お金の使い方」
って事なのかな…?





ふき の 言葉に、

ミューラー
応えました。





そうですね…

それも たしかに、
「1つの手」だとは
思います。





ただ、

「困っている人に
お金を施す」
のは、

ある意味、
『今、火事になっている家の
消火を手伝う』

ようなものです。





「目の前の問題を
なんとかするための、
お金の使い方」


ということですね。





そうです。

でも 一方には、
「こんな使い道」も
ある
のです。





『今後、火事にならないような
家を作る「技術」に、
お金を使う』





つまり、

『「将来的」、
あるいは「根本的」な
問題解決のために、
自分の資金を投資する』


…そんな 使い方です。





「今」生活に困っている人を
助ける
以外にも、

『将来』人々が生活に
困らなくても済むような
世の中を作るのために、
自分の お金を使う…


そんな方法もある、
という事ですね。





ミューラー が、

ニッコリと
うなずきました。





その通りです。

他人に お金を
寄付する
にしても、

『誰に 対して』
『何に 対して』
出資するか?

が 重要なのです。





「行動」する だけで
満足するんじゃなくて、

『行動の 方向』も
ちゃんと 考える

ってことね?





ミューラー が 再び、

うれしそうに
うなずきました。




そうでなくては、

せっかく ふきくんが
他人さんに譲った
『行動の自由』(お金)も、

十分には 活かされない
と 思うのです。



 









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『「最終目的」を 見失わずに、
大切な お金を使っていく』





(今の)自分に
「人類の知性の向上」
のための 有効な手が
無い・できない

状態にあっても、


『それができる 誰かに』
自分の持つ お金(自由度)を
譲る
ことで、

結果的に
『人類の知性の向上』に
自分が かかわる事が
できる…




これは ふきには、
本当に新鮮な 気づき
でした。






お金を使う対象は、
「自分」だけではない…


そんな 考え方も
あったのです。






もちろん…




ここで ミューラー は、

念を押しました。





もちろん、

自分の中に
『人類の知性の向上』
についての


有効なアイディアがある
のであれば…





それを実行するための
「下準備」や「自分の成長」
のために お金を使う
のも、

立派な「使い道」の 1つ
だと、私は思います。





大切なのは、

『最終目的』
(自分たち生物の永続)
を 見失わない事、


『本質』を 忘れない事

です。





ふき は あらためて、

自分の 預金通帳
見つめました。






一時は
「ただの数字」にしか
見えなかったこともあった
預金通帳の残高が、


今の ふき には、

『自分たちの未来を
切り拓く 可能性の1つ』

として、

ほんのり 輝いて見える
のでした。




  






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