サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第9章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」2』
『戦争』による滅亡を、いかに 回避するか?


■『戦争』による滅亡を、
いかに 回避するか?


『戦争とは、
「巨大化したケンカ」』


執筆日 2018年 12月02日   最終更新日 2020年 04月26日





以前は、

『 生物絶滅 』
などという言葉を聞くと、

それこそ
「この宇宙自体の 終末」
のような大規模なものを
想像していた
ふき でしたが…






意外にも、

「 地球上の 生命 」
ぐらいの範囲で考えると、

『 生物の絶滅は 必然 』
とすら言えるほど、

アチコチに
「 終局の可能性 」
散らばっている…




その現実を、

ふき は 今回の話し合いで、
深く 実感したのでした。







しかし、

ふき は、
めげませんでした。





とりあえず、

僕らや、僕らの子孫たちが
どうすれば
『 絶滅 』から
逃れられるか、


「時代の近いもの」から順に
考えてみようよ。





その提案に、

1人と3匹は あらためて
部屋の真ん中に
丸く座りなおしました。





それでは、

今まで話してきた
「 生物滅亡の原因に
なりそうなもの 」
を、

1つ1つ 考え直して
みましょう。





まず最初は、

『戦争』でしたね。





どうして、

「戦争」のようなものが
起こってしまうのでしょう…





かみね
寂しそうな問いに、

ミューラー
答えました。





「戦争」とは、
いわば、

『 巨大化した ケンカ 』
です。





発端は、

「 資源・食料・金銭・地位
などを奪い合う
小規模なケンカ 」

だったものが…


やがて その規模が拡大し、
国家レベルにまで
大きくなったもの


それが
『戦争』なのです。





逆に言えば、

個人個人に
資源や食料・金銭が
タップリあった
り、

個人個人が
地位に固執したり
しなれば





誰も わざわざ
『戦争』なんて、
やろうとは しない

はずなのです。





ミューラー の 言葉に、

ネック が 深く
うなずきました。




「戦争」って、
負けたら、
相手に殺されちゃう

もんね…

リスク 大きすぎ だわ。





ただ そう考えると…

「戦争の出発点」自体は、
意外に単純
なんだね。




ふき の 言葉に、

今度は ミューラー
うなずきました。












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『戦争という巨大な争いも、
発端は単なる「個人の欲望」』





もちろん 一部には、

『 特殊な 目的 』を 持つ
戦争も存在します。





たとえば、

『 自国民が抱えている
国内政治への不満を、


諸外国を「仮想敵」
することで、


怒りの矛先をウヤムヤに
するための戦争 』
や…





『 戦場を 消費場とし、

「そこで使用する兵器を
自国で生産」
することで、


国内産業を活性化
させるため戦争 』


などが、それです。



 






しかし いずれも、

厳密に発端を
たどってみれば、

『 資源や 食料、
金銭や 地位などが
もっと欲しい! 』


という欲求が
根底に存在することに、
変わりはありません。





その意味においては、

どんな戦争も
『本質的には、同じもの』
なのです。






難しい言葉が多くて、
理解するのに苦労した
ふき でしたが、

『 ケンカの はじまりは、
単純な欲望 』


ということだけは
分かりました。








まあ、もとが「単純」
だからこそ、

簡単に火が
ついちゃったり、

なかなか無くすことが
できない
ってとこも、
あると思うけどね。





ネック
言う通りです。




「単純」とはいえ、

こうした欲求は、
『 生物として 誰もが持っている、
根源的なもの 』
であり、

これを
完全に無くすことは
まず 不可能です。








それに、

こうした「欲望」
原動力 となって、

人間を スピーディに
進化させてきた面もある

わけで…


必ずしも
『 欲望 = 悪 』
ではない
のです。


  







以前に お話があった、

『 善 と 悪 』
という要素も、

こうした問題の解決を
難しくしている一因

かもしれませんね。




かみね が、

『善悪』について
話し合った日
のことを
思い出しながら、

そう言いました。




正体は ただの
「 欲望 」
なのに、

本人にとっては
『善』や『正義』

ですから…





『俺が 正しい!』
『わたしのほうが 正義です!』

と 言い合うばかりで、

どんどん問題が
こじれてしまう
のでは
ないでしょうか…?





こうして あらためて
考えてみると、

人間の 言動には、

DNA(生存本能)が
本当に大きく
かかわっており、


ふき
驚くばかりでした。












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『「自分の ちっぽけさ」
への自覚が、
無駄な争いを回避する』





う〜ん、
だとすると…

『 戦争による 生物滅亡 』
を 防ぐ


『 戦争を 起こさない
ようにする 』

ためには、

どうすれば
いいんだろう?





ふきたちが
首をひねっていると、

ミューラー
こんなふうに
まとめてくれました。





まずは、

人間さんたち
お1人 お1人 が、

「事実」を 受け入れること
が、大切なのでは
ないでしょうか?





『 自分たちは
高度な大脳新皮質を
手に入れたけど、


まだまだ DNA に
振り回されることも多い、
未成熟な生物なのだ 』


という 事実を。



 






人間の皆さんが、
「自分自身」というものを、
客観的に把握しよう

自覚・努力しないかぎり、

「弱点」が 改善されないまま
いつまでも 残り続け…





『 不毛な 争い 』も また、

今後も 延々と
繰り返されてしまう
事でしょう…





そんな
不毛な争いが、

ある日、何かの間違いで
「世界規模の、度を超えた
全面的な大戦」

に なってしまえば、

『 地球生物の 絶滅 』
を 引き起こしてしまうかも
しれないわけですから…





まずは、
僕ら人間 1人1人が、

「 自分たちの ちっぽけさ 」を、

プライドを捨てて
受け入れることが 大切…


てことか。





ふき は、
自分たち人間が、

「 地球の表面に へばりついている
極小生物 」
であること、

あらためて
思い出すのでした。

  






加えて、

資源や食料が、
1人1人に 最低限
行きわたる社会づくり

も 必要です。


その 実現のためには、
『 世界規模の、
政治や 教育の 連携 』

が、不可欠でしょう…





これからの
人間さんたちは、

本当に さまざまな
問題と困難を、


乗り越えていかなければ
ならない
と思います…






長い 人類の歴史 で、

「争い」が 無かった時代など
存在しません。




しかし、これを
乗り越えなければ…


いや、たとえ
乗り越えたとしても、

人類や地球生物を
絶滅させる要因
は、

他に いくらでも
存在する
のです。







目先の、

「誰かの欲望」が
引き金になった争い

に 巻き込まれて、

それに かかりっきり
なっているうちに、


別の原因による
「生物絶滅」の
タイムリミット

訪れてしまい、

結果的に、
地球規模の
『 無理心中 』

に 付き合わさる…




ふき は、

そんな事態だけは
断固として拒否したい

と 思いますし、





他の人間や
生物たちだって、
思いは同じ でしょう。

  





取りあえず ふきたちは、

『 戦争による絶滅は
回避できたものとする 』

と 仮定して、


他の「絶滅の可能性」
についても、

回避策 を考えてみる
ことにしました。




  






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